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瀬見英太:母を病院へ ページ36
ある夜、母さんが急に苦しみだした
俺は病院に電話し母さんを車に乗せて、急いで病院へ連れて行った
病院まであと少しというところで、強引に右折して対向車とぶつかってしまった
相手の人はエアーバックが作動して、気を失ってる様だったけど、見たところ外傷はない
俺は警察に電話して状況を説明して、母さんを抱えて病院へと運んだ
もう間もなく当直の先生が来ると言われた、でも来ない
そして、母さんの容態は段々と悪化して、そのまま帰らぬ人となってしまった
『この怒りを医者にぶつけてやろう』
そう思って待っていた
どれくらいの時間が経ったか
玄関ドアの開く音がした
文句を言おうと向かった次の瞬間、俺は言葉を失った
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〘 解説 〙
[俺は言葉を失った]
対向車に乗っていた人が当直の先生だった。
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作者名：エリウ | 作成日時：2021年7月24日 15時
