五色工:俺と彼女とストーカー ページ23
俺の彼女の話なんだけど、ココ最近ストーカー被害に遭ってる
彼女は困ってる人を見ると助けたくなる性分で、誰にでも優しい
大きな荷物を抱えてるお婆さんがいたら手伝ってあげるし、電車では率先して席を譲ったり、つい最近は近所の老猫にエサをあげたりetc…
そんな彼女の優しさがアダになったんだろう
会社に彼女宛ての手紙が来た事で発覚したらしい
内容は
[いつも笑顔が素敵だね]
[〇〇さん愛してる]
[僕だけに優しくして欲しい]
っていうストーカーにありがちな内容
今は俺が迎えに行ってるから家まではバレてない
ある日、久しぶりに彼女の家に泊まった
彼女は用事があるとかで朝早くに出掛けて行った
何か飲もうと思って台所に向かったら、玄関の方から異臭がした
恐る恐るドアポストを見たら、猫の死体が入ってた
･
･
･
･
･
･
〘 解説 〙
《猫の死体が入ってた》
猫の死体を彼女の家に入れたのはストーカーで、彼女の住所はストーカーにバレている。
また、大きさから考えて外からドアポストに猫の死体を入れる事は出来ない。
ストーカーが家の中から入れた。
《僕だけに優しくして欲しい》
猫を殺したのは、彼女が猫に優しくしたから。
彼女がいる間に入れたのなら、彼女は猫の死体に気付くはず。
つまり、彼女が出掛けてから、五色が起きる間に猫の死体は入れられたという事になり、ストーカーは家の中、もしくは近くにまだいる。
次は五色の番かもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エリウ | 作成日時：2021年7月24日 15時
