意味が分かると怖い話【ハイキュー白鳥沢】Part2 (ページ22)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:2,419 hit

白布賢二郎:今日来た患者ページ22

俺はカウンセラーの仕事をしてる

俺の所には毎日色々な人がカウンセリングにやって来る

今日も患者がやって来た

患者は男

そして、その男は来るなりこう言った

男「先生、これを見て下さい」

男は上着を脱いで、上半身裸になって見せた

白布「手形…？」

男「はい、そうなんです。胸だけじゃなく全身にあります」

白布「これが、どうかしたんですか？」

男「このアザ、毎日毎日1つずつふえてるんです」

白布「…その原因が分からない、という事ですか？」

男「そうなんです、もうこのアザを見る度に怖くて」

白布「誰か、貴方の知人や家族が寝ている間にイタズラをしているとかは？」

男「絶対にありません、なぜなら…」

白布「…？」

男「なぜなら、僕には知人はいません、家族も一緒に住んでません」

俺は考えた

知らない内に、体に傷やアザが出来る

それは精神的な病

つまり俗に言う鬱病等を発症した患者に見られる症状の1つだ

鬱病や自律神経失調症、他には追い詰められたり

人は極限状態になると自分を傷付ける、自傷行為をしてしまう事がある

自傷行為をしてしまう大多数の患者は、意識がある中で自傷行為をする

けど、中には無意識に自傷行為をしてしまうケースもある

白布「(知らない内って事は、無意識にやってる可能性があるな)無意識の内に自分で付けてしまっているという可能性もあります」

男「それは無いはずです、先日そう思って実験したので」

白布「どんな実験ですか？」

男「まずは家の鍵を全て閉めて、手を後ろにして、紐で固く縛ってもらってそのまま寝たんです。でも、翌朝やっぱりアザは増えていました」

患者の症状と状況をカルテに書いていた俺は、ある事に気付いてしまって思わず書く手を止めた

･

･

･

･

･

･

〘解説〙
《紐で固く縛ってもらって》
患者は知人も家族もいないと言った。
一体、誰に縛ってもらったのだろう…。