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山形隼人:優しい妻と娘 ページ13
俺は両方の視覚を失ってるが幸せ者だ
凄く優しい妻と娘がいるからな
俺は元々何一つ不自由ない生活を送ってた
だがある日、自宅のエレベーターを待ってる時、何者かに薬液を掛けられて失明した
犯人も分からなくて、俺は絶望した
仕事も出来なくなって、障害を負った事が原因で彼女にも逃げられて、生きてる意味なんてないって自 殺まで考えてた
そんな時だ、同じアパートの住人の女性に声を掛けられて、困ってる時に助けてくれるようになった
すげぇ優しい人だ
絶望の中にいた俺にとって彼女の優しさは光だったし、彼女から一緒になりたいって言ってくれたんだ
結婚して彼女から子供が出来たと伝えられた時はこの上ない幸せでいっぱいだった
妻「女の子で私に似たらどうしよう」
なんて言うから、きっと可愛いよって伝えると凄く嬉しそうで弾んだ声が聞こえた
無事に子供も産まれて、新しい人生の再スタートになった
人生の中で、彼女と娘に出会えた事は俺を幸せに導いてくれたんだ
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〘 解説 〙
《薬液を掛けられて失明した》
薬液を掛けた犯人こそが妻。
山形を手に入れる為に犯行に及んだのだろう。
《女の子で私に似たらどうしよう》
妻の言動から妻の容姿はかなり醜いのだろう。
失明すれば自分の顔を見られる事はない為、失明させた。
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作者名：エリウ | 作成日時：2021年7月24日 15時
