意味が分かると怖い話 【ハイキュー 白鳥沢Ver.】

瀬見英太:お前の死 ページ32

俺は3ヶ月前、轢き逃げで息子を亡くした




妻に先立たれて、男手一つで育ててきた息子だけが生き甲斐だった俺は、犯人を殺したい程憎んだ




犯人は捕まった、でもこれじゃ容易に復讐も出来なくなった




ある日、俺は古本屋で【悪魔召喚】と書かれた一冊の本を手に入れた




こんなモノを信じてはなかったけど、何も出来ない自分が許せなかった俺は”悪魔”を呼び出してみることにした




驚いたけど、見事に悪魔は現れた




悪魔「…お前の望みは何だ？」




瀬見「息子を殺した奴に復讐がしたい！殺してやりたいんだ！」




悪魔「…前払いで”お前の死”を報酬として貰うがいいか？」




息子を失った俺にとっては、自分の命なんて惜しくない




瀬見「あぁ…それで構わない…」




悪魔「…ならば契約成立だ」




その数日後、轢き逃げ犯が謎の死を遂げたと聞いた俺は喜んだと同時に、悪魔との契約の事を思い出した




瀬見「前払いで俺の死じゃなかったのか？でも俺は生きてる…アイツは悪魔に殺された訳じゃないのか？あの悪魔は、嘘を吐いたのか？」




そんな疑問を抱えて数日が過ぎた頃、再び俺の前に悪魔が現れた




悪魔「…契約は果たした…さらばだ…」




瀬見「待ってくれ！あんたは”俺の死”を報酬にした筈だ！…なのに、何で俺は生きてるんだ！」




悪魔「…確かに報酬は”お前の死”だ、勿論きちんと頂いた」




悪魔はそう言って笑いながら、最後の言葉を残して消えた








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〘 解説 〙
悪魔は瀬見の”死”を奪った。
つまり瀬見は死ぬ事が出来なくなった。

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