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魔寄「殺すと、言っただけで……!…」
『そうだよ、それだけだ。だが言っただけでも、僕はそれを中也への殺意と受け取る。大切な者を失うかなしみ、辛さ、苦しさ。僕はそれを数え切れない酷体験した、だから言える。大切な者を失う程絶望するものはない』
中也「……」
端末からは尚も悲鳴が響き渡っている
『僕はねぇ、誰であろうと中也を傷つけるのを許さない』
魔寄「言った、だけだ……傷つけて……」
『さっきも言っただろう、言っただけでも殺意と受け取るって。次は……皮を剥がしてみようか?』
魔寄は家族の苦しむ声
そしてこれから来るである無数の肉体的苦痛を想像して震えた
中也「A」
『中也は黙って、僕今…凄く怒ってるから』
Aが魔寄の頬にナイフをピタリと付けた
『ねぇ、吐いてよ。情報を教えたのは誰?』
魔寄「っ……」
『早く、僕今怒ってるから早くした方がいいよ』
魔寄「……………」
『チッ、家族今すぐ殺されてぇかぁ!?』
ザッ
魔寄「ああああああああぁぁぁ!!あああ、ああああああああぁぁぁ!!」
怒りに眉を歪めたAが魔寄の頬の皮を裂いた
『早くしろって言ってんだよ、お前を殺してしまうだろう』
魔寄「あ、う……GS、S…」
「『!?』」
GSSという単語にAと中也は少しの動揺を見せた
GSS
それは七年前
中也がA達ポートマフィアと羊の組織として対立していた頃の一つの組織
しかし彼等は皆殺された
中也を裏切った羊はGSSと手を組んだ
いくら構成員が全て子供とはいえ、荒事にも慣れている
連携を取られては困るという事で、子供は殺さないという条件を付け、当時ポートマフィアにいた太宰の部下とAが皆殺しにしたのだ
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作者名:エリウ | 作成日時:2020年6月20日 22時