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45話 ページ2

GSSの増援部隊を倒し、洋館に入ると蘭堂が火の灯る暖炉の前で凍えていた

蘭堂「おおぉ、寒……風通しが良くなって、3倍寒い、ううぅ…」

風通しから良くなったのは、明らかに建物の一部が爆発でが吹き飛んだからだ

『災難だったねぇ、蘭堂さん。大丈夫?』

蘭堂「酷い目にあった、何故私が……」

太宰「襲われた理由はおおよそ検討がつくよ、噂の拡張だ。森派の蘭堂さんが黒い爆発で殺されたとなれば、人々は先代の怒りをより強く実感するだろう」

『さっきここに来た時に中也がぶちのめしたGSSの兵士が、黒い爆発を偽装する為の手順書を持ってた』

Aは一枚の髪を取り出し見せた

蘭堂「黒い爆発とは?」

『ナトリウムランプの炎色反応を利用すると、黒に近い炎が作れるらしいよ。まぁ、いずれにしてもチープな偽装作戦だよ。下らない下らない』

Aは黒い炎の説明をすると手順書をくしゃりと丸め、投げ捨てた

中也「つまりこういう事かぁ?GSSの連中がポートマフィアを仲間割れさせる為に、アラハバキに成りすましてこの旦那を襲った」

蘭堂「GSSの現総統は冷酷な男で、北米の秘密機関ギルドと深い関係にあるという噂だ」

『蘭堂さんがすり鉢街で目撃した、アラハバキについて教えてくれない?先代復活の噂に繋がる情報は、今のとこそれしか無いからさ』

蘭堂「あぁ、よく覚えているとも」

蘭堂は目を見開き、冷や汗をかきながら話し出した

蘭堂「忘れるものか…私だけが生き残った。だが周囲の部下はことごとく燃えてしまった。あの黒い。に飲み込まれてしまった。あれは本当に荒神だった」

『ははっ、面白くなってきた。なぁ、太宰?』

太宰「確かに、面白い。詳しく話してよ」

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作者名:エリウ | 作成日時:2020年6月20日 22時

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