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8話 ページ9

Aside

部活が休みの日だった放課後





天童に呼び出された





『(いい加減構ってよ、とか言うのかな)』





こんなつまんない奴に、よく懲りずに構ってちゃんするもんだ





天童「ねぇ、Aちゃん」


『何?』


天童「俺と付き合ってよ」


『…………は?』





付き合ってよ?





え、何に?






自主練?自主練の事?






恋愛の方な訳……






天童「分からないなら、もう1回言うよ。俺と付き合ってよ、Aちゃんが好き」






あぁ、やっぱり私は、天童が苦手だ






苦手なんだよ、お前の事






だって、普段からおちゃらけてて、明るくて






誰とでも打ち解けられる






他に、いるでしょ






何で、何で私に……そんな優しく笑いかけるの






『他に、もっといい子がいるでしょ…何で私なの、何でいつもいつも私なの?いつも、言ってるじゃん。私は、つまらない奴だって。そんなつまんない奴の何処がいいの』


天童「俺は、つまんない奴なんて思わないよ。どっちかって言うと、悲しそうな子。つまらなさそうな顔をしてるけど、本当は寂しいんでしょ?」


『……』





何で、何で?






何でよりによって、天童が気付くの






ずっとずっとだれにとバレなかった






いや、英太以外にはバレなかったのに……






天童「気付いてるのが、英太君だけだと思った?」

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作者名:エリウ | 作成日時:2021年5月18日 13時

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