ゲスモンスターに懐かれた件について【天童覚】 (ページ4)

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3話ページ4

Aside

天童は苦手だ

何考えてるか分かんないとかじゃなくて

根本的に合わない

天童「Aちゃん今日も若利君の自主練、付き合うんでしょ？俺も混ぜてよ～！」

当の本人は授業中にも限らずヘラヘラしてるし

いや、常にヘラヘラしてるか

及川とは別の意味で

『天童』

天童「なになに！？」

『何で私に構うわけ』

天童「何で？面白いからに決まってんじゃん！」

私が面白い？

『そんな訳ないでしょ。そもそも、私と天童じゃ根本から違う』

天童達は才能が、力があって白鳥沢に来れた

他の生徒も、スポーツ推薦とか沢山いる

『私は何の推薦も、目的も無く白鳥沢に来たただの一般入試で来た奴。何か目的があって、必死に勉強したとかじゃない。勉強しか出来ない奴の、何処が面白い？』

勉強しか脳の無い私の、何処が面白い

何処に魅力があるんだ

天童「自分の大事なモノはとことん大事にする所、とか？」

『は？大事なモノ？』

天童「友達とか？」

『…友達大事にするのは当たり前でしょ、広く浅く。変に目立たず、一人にならないように。それが最善の選択』

だから、誰とでも打ち解けられる天童が、苦手だ