1話 ページ2
Aside
ウチの学年、つまり1年には学校内有名人が5人居る
全員バレー部で、私はマネージャー
まず圧倒的人気を誇る牛島若利
輝いてんのかってくらい眩しい笑顔をする瀬見英太
誰にでも分け隔てなく接し優しさ全開の大平獅音
ダジャレが以上に寒いけど明るくて活発な山形隼人
そして…
「天童君!昨日のブロック見たよ!」
「凄かったよ!」
「天童君って何処の中学?好き子とかいる?」
天童「俺昨日120点だったんだよネ〜!好きな子は内緒!」
赤髪オールバックで120点か0点どちらかの天童覚
私はコイツに困っている、非常に困っている
部活の時は以上にくっつきたがって、授業中はちょっかい出してきて
休み時間も話し掛けてきて、昼休みには昼食まで隣で過ごし
サボりには必ず付いてくる
他の4人同様、天童もモテるから、構ってちゃんされて羨ましいって言われるけど
私としては止めて欲しい
ほんと、切実に、マジで、真剣に、止めて欲しい
友達はちゃんと居るけど一人の時間大好きだし、屋上で寝るのも好き
とにかく一人の時間は至福のひととき
なのに天童はめちゃくちゃ構ってくる
マジで止めろ、って時は英太か獅音に助けを求めたりする
2人共面倒見がいいから必ず助けてくれるけど、2人の目が届かない時はとにかくちょっかいを出しまくる
天童「あ、Aちゃん!昨日の俺120点だったでショ!?」
ほら、こうやって構ってくる
「天童君って本当にAちゃんの事好きだよね」
「まぁ女子のうちらでも可愛いって思うからね」
「羨ましい〜」
羨ましい、ね
立場変わったら面倒くさいのが分かると思うよ
あぁ、私の癒しは英太達4人の笑顔だけだよ…
天童「Aちゃん苦笑いしてどうしたの?まさか、悩み事!?俺に相談してくれてもいいんだヨ!」
お前だよ!!!!
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作者名:エリウ | 作成日時:2021年5月18日 13時