108 ー春蘭sideー ページ14
―春蘭side―
杏「暑さも落ち着いてきた頃合いだな」
A「はい。
昨晩は寝苦しくありませんでしたか?」
杏「ああ、問題ない。
よく眠れたぞ」
そんな何気ない朝の会話を繰り広げる二人を
私は遠くから眺めていた。
この家に来てから早10日の時が過ぎた。
慣れないことが多く、
今は正直、
父のいる家に帰りたいというのが本音である。
この10日で
すでに100年分怒られている気さえするのだ。
朝は信じられないほど早く、
仕事量も尋常ではない。
加えて驚くべきは、
こんなに広い屋敷の管理を
全てA一人で行っているということである。
教えられる仕事の種類も
半端ではないのだ。
それほど大きく歳も変わらないというのに、
何がAをあそこまで大人にしているのか
不思議で仕方なかった。
杏「Aも、よく眠れているか?」
A「はい、杏寿郎さん」
Aが杏寿郎の上半身を吹き上げると、
杏寿郎の手は、Aの頭の上にあった。
この時ばかりは、Aも
素直に頭を撫でられているのだった。
Aに対して
私が抱く感情。
それは、単純に『羨ましい』だった。
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あいふぉん - 初めまして。とても素敵なお話で一気に読んでしまいました!!煉獄さんが本当にかっこよすぎて夢主が可愛すぎてっっ!!続き楽しみにしています!! (2021年10月5日 0時) (レス) id: 367ee183e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年8月27日 20時