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87 ―炭治郎side― ページ42

―炭治郎side―



杏「A」


A「はい、杏寿郎さん」




少し息が上がってきた二人が背を合わせる。


この場所から彼らの横顔、及び表情がよく見えた。




俺は二人の次の行動を

息をするのも忘れて見入る。




杏,A「伍の型」




熱気と闘志で、彼らの髪が重力に反して浮き上がるのが

ここからでも見えたので、

俺は生唾を飲んだ。




杏,A「炎虎」




耳鳴りのような音から始まる破壊音。

遅れてやってくる衝撃波。



それらに己の体を支えるのは

簡単ではなかった。



しかし、恐ろしいほど巨大な力であるのに、

その炎からは確かな温もりと誠実さを感じる。




戻りゆく視力の中で

二方向に虎を模った炎が通過するのを見た。




反射的に両眼を腕で覆うと、

次の瞬間には鬼の気配が全て消え去っていた。




炭「…….」





灰、血、炎。


それらの強い匂いに刺激されながら

ゆっくりと目を開けた。

88→←86 ―炭治郎side―



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年5月4日 20時

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