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67 ―杏寿郎side― ページ22

―杏寿郎side―




俺はAを腕に閉じ込めたまま、



抵抗しようとする彼女を

更に深く懐へと抱き寄せる。




杏「…..」





彼女のこんな顔は知らない。






彼女は俺に嘘をついている。





俺ができるAにできることは何だ。






….どうしたらいい。






Aを泣かせてはいけないはずなのに。






A「杏寿郎お願い。


  明日になれば私、また今まで通り上手くやれるの。信じて」





まるで命乞いをするように必死なAの、

その顎を掴んだ俺は

どうしてだろうか、もう止まれなかった。




己を止める術を知らなかった。


後先のことをグダグダと考えるような時間もなかった。






閉じたままの柔らかい彼女の唇に

そっと俺のものを押し当てる。



繊細な唇に触れると、

理性が吹き飛ぶのを感じた。




角度を変えて、

音を立てて、


何度も。何度も。



もっと密着したい、

その一心で彼女を布団の上へ押し倒す。



重なるように跨り、

さらに身を近づけた。




ゆっくりと俺の舌は

彼女の中に入ることを許される。




A「んっ……ふっ」



苦しそうにするAを逃すまいと

彼女の両腕を一つにまとめ上げ、

押さえつけた。




A「んん……っ!」





随分と熱を纏った俺の舌は

訳もなく彼女の奥へ奥へと侵入しようと引かない。




女性経験は初めてではない。



それでも

これは正直、体の芯から痺れるのがわかった。









...俺はずっと前から彼女にこうしたかったのか。




本当はずっと俺は……








ガシャンッ




全ての思考回路を打ち破るガラスの音に、

俺の体はようやく動きを止めた。

68→←66 ―杏寿郎side―



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年5月4日 20時

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