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ーAsideー


しばらく経ったある日の夜。

その日は満月だった。



少し冷え込むものの、

夜風を入れながら私は自分の部屋で

眠る前の最後の仕事を行っていた。




西洋から取り寄せたオイルランプの光が

優しく8畳の部屋を包んで揺れている。




小さなちゃぶ台の上に並ぶのは、

質の良い和紙に

墨で丁寧に描かれた文字。




柱である杏寿郎宛に

鬼殺隊本部から送られてきたものだった。


そんな書類の数々に私は目を通していた。





これらの書類の内容を確認し、

任務報告の記入や署名することは

もちろん彼の仕事である。





しかし、彼自身、基本的に日中は鍛錬に打ち込むので

どうしても書類仕事を夜にしたがる。




そこで彼の睡眠時間や

期限の締め切りに心配を覚えた私は、


鬼殺隊本部に無理を言って

彼の書類仕事の代理をすることを

受理してもらったのだった。




実際に杏寿郎が

うっかり提出期限を忘れてしまうことも

幾度かあったため、


本部側としても有効な手段だったのだろう。




彼が細かい作業を苦手とすることを

私はよく知っている。





A「ふぅ」





少し伸びをして、

書類から目を逸らし、満月を眺める。




ここにくる前は街の医者のもとで働いていたので、

字を読み書きすることは、決して苦ではない。




むしろ好きだった。




A「あと6枚…」




無意識にそれだけ呟いた私は

再び作業に戻る。








杏「A」









随分と集中していたのか、

近づいてくる足音さえ聞こえなかった。




私は半ば驚いて、

襖一枚向こうのその優しい声に

返事をした。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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まるまるもりもり(プロフ) - さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き)さん» たしかにそうですね!そうすぎますね!!!!!書き直させていただきます!的確なご指摘本当にありがとうございます(TT) (2021年3月14日 11時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - すいません・・・「エピローグ」の所、物語の最初なので「プロローグ」の方がいいんじゃ・・・(^_^;) (2021年3月14日 6時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん、素敵なコメントありがとうございます^ ^ そうですよね!煉獄さんは身分差は気にしない素敵な人ですよね(*^^*) 凪子さんにもっと楽しんでいただけるように、頑張ります!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
まるまるもりもり(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん^^コメントわざわざありがとうございます!とても嬉しいです(^-^)ハッピーエンドになるように頑張りますね!! (2021年3月13日 23時) (レス) id: 1253c02f70 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 身分の差…煉獄さんは気にしないと思いたいです!展開を楽しみにしています(^^) (2021年3月13日 8時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年3月12日 20時

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