無感情56 ページ8
加州side
主が倒れてから、気が付けば数刻経っていた
外はもう随分と暗い
主の容態も落ち着いてきて、今じゃ穏やかな寝息を立てて眠っている
今の今まで、誰1人として主の元から離れなかった
あの薬研でさえ、だ
薬研は主のことを未だに審神者と呼んでいるけれど
、こうしてずっといることを考えると、主に対しては好意的なのだろうか
…まぁ、考えたところで、俺に薬研の考えが分かるとも思えないけど
そうして、誰も喋らずにいたところに
1つ、軽快な音が聞こえた
その音の発生源の方に目を向けると___
「…お久しぶりです、と言いたいところですが…
何故こんなにも静かなのでしょうか…」
___こんのすけ、基、政府の管狐がいた
加「久しぶりだね、こんのすけ。
自分から来るなんて珍しいけど」
こ「今回は主さまのことで皆様に伺いたいことがありまして」
和「主のことって一体なんだよ」
こ「……和泉守殿、貴方は折れていた筈では」
和「…主に直してもらったんだよ」
こ「左様でございましたか」
こんのすけは、部屋一帯を見回すと、床に就いている主のことに漸く気付いたようだった
こ「…主さまは、また、倒れられましたか」
薬「あぁ。霊力不足でな」
乱「和泉守さんを直した時に…」
安「それで、こんのすけは主の何について僕達に聞きに来たの?」
こ「人間が生きる上で必要なことで、主さまがされていらっしゃらないことはないか、と思いまして」
…何故、こんのすけはそんなことを聞くのだろうか
こ「何か、ある筈です。
こればかりは、常日頃から主さまと共にしている皆様に聞かなければ分からないので」
堀「…でも、人間が生きる上で必要なことって、沢山ありますよね」
和「あぁ。それに俺はついさっき主と会ったばかりだ。
これに関しては俺と国広は答えられねぇな」
薬「それは俺も同じだ。乱に連れられて今はここにいるが、普段は審神者の元にはいないからな」
3人の言うことは全くもってその通りだった
俺達はいくら人の身を得ていようとも、付喪神であることに変わりはない
人間が生きる上で必要なこと全てを、
それに、堀川も薬研も今までは主との関わりは殆ど無かった
それはついさっき直された和泉守も変わらない
だから、俺と安定と乱と長谷部の4人で考えるしかなかったけど…
乱「ボク、心当たりあるかも…」
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琴葵(プロフ) - 面白くてイッキ見しました!!!!!!!!!!!!!!更新応援しております!!! (2019年12月26日 10時) (レス) id: 35f7e92960 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - はじめまして。とても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 0ae277004f (このIDを非表示/違反報告)
詩月(プロフ) - レモンさん» レモンさん、初めまして!有難うございます!そう言って頂けて嬉しい限りです´`* (2019年1月30日 18時) (レス) id: 47903b2cc4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 初めまして、最初から読みました、とても面白かったです (2019年1月30日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩月 | 作成日時:2019年1月27日 0時