無感情67 ページ19
堀川side
兼さんには、僕の考えが、全部透けていた。
まさか、僕が審神者の元を訪れた理由が、バレるとは。
大和守さんに言われて、というのも勿論ある。
けれど、それ以上に、兼さんの言う通り兄弟___山姥切国広___を救って欲しい、という気持ちの方が強かった。
あの審神者に、何かを感じたのは否定しない。
その何かが具体的に何なのか、僕もよく言い表せられないけれど。
けれど、あの審神者は兼さんが主と認めるほどの人。
なら、僕の判断は、きっと、間違っていなかった。
そう、思いたい。
あれから、大体2週間近く経った日。
加「堀川ー、来たよー」
審神者と、離れにいる男士3人が、此方に来た。
『お待たせしてしまいすみません…』
堀「大丈夫ですよ。
それに兄弟を直してもらった時にまた倒れられたら、それこそ僕が殺されかねないですから」
長谷部さんは、僕と同じ中立の立場にいるようだから大丈夫だけれど。
加州さんと大和守さんと乱さんの
和「それで、主の調子はどうなんだ?」
加「徐々に食べるようになってるって具合。
霊力に関しては一応こんのすけにも診てもらってるから」
和「その様子だと本調子になったわけでもねぇのな。にしてもよく許したな」
加「主にお願いされちゃね」
そんな会話が、何処かから聞こえた。
『堀川さん、折れた貴方の兄弟は…』
堀「…これです」
審神者の手に、折れた
いつの間に車輪の付いた椅子から降りていたのか、部屋の畳の上に破片を並べている。
並べ終わると、始めます、の一言を置いて、審神者は瞑想に入った。
兼さんの時も感じた沢山の霊力が、ひしひしと伝わってくる。
そうして暫くして
「拙僧は…折れたはずでは…」
兄弟は、再び顕現された。
堀「兄弟!!」
山伏「おぉ!兄弟ではないか!!」
僕が兄弟との再会を喜んでいる時。
加州さんは、審神者に体が平気かどうかを聞いていた。
話を盗み聞く限りでは、問題ないらしい。
どうやら
山伏「直して頂いて感謝する、審神者殿」
『いえ…山伏さんは、此方に残る方向で大丈夫ですか?』
山伏「拙僧は、山に籠り修行をしようと思う」
審神者は、兄弟の言ったことに初めは固まりはしたが、後に快諾した。
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琴葵(プロフ) - 面白くてイッキ見しました!!!!!!!!!!!!!!更新応援しております!!! (2019年12月26日 10時) (レス) id: 35f7e92960 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - はじめまして。とても面白かったです!更新頑張ってください! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 0ae277004f (このIDを非表示/違反報告)
詩月(プロフ) - レモンさん» レモンさん、初めまして!有難うございます!そう言って頂けて嬉しい限りです´`* (2019年1月30日 18時) (レス) id: 47903b2cc4 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 初めまして、最初から読みました、とても面白かったです (2019年1月30日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩月 | 作成日時:2019年1月27日 0時