【刀剣乱舞】無感情＝無機質少女 弐

無感情62 ページ14

Aside





清光の口から発せられたそれを聞いて、怪訝に思ってしまったのは仕方がないと思う｡
清光の言う生命活動とは、一体何なのか｡


私が思い当たる限りでは、今まで問題はなかったから気にしていなかったけれど…


『清光、それって…』


加「…主も、心当たりはあるみたいだね｡
俺達の考えとしては、主自身の栄養失調以上の体を生かすために、霊力は使われてるんじゃないか、って思ってる｡
これはあくまで憶測だから、確証を持って言うことは出来ないけど…」


清光は確証は持てないと言うけれど、もしも生命活動に霊力が使われているのだとしたら、それで間違っていないと思う｡


自覚があるぐらいには、数を数えることが億劫なぐらいには、随分と長い間何も食べていない筈だから｡







「栄養失調なら、何かしら口にして栄養をとるしかないが…
その口ぶりだと結構な間、何も食ってないんじゃないか？」




ふと聞こえてきた、馴染みのない、聞き覚えのある声｡


その声が聞こえてきた方を見ると、何故か薬研さんがいた｡


………本当に何故？



薬「…それで、どうなんだ」


『…薬研さんの仰る通り、ですが…』


いつまでも答えない私に痺れを切らしたのか、薬研さんは念を押してもう一度聞いてきた｡


薬「なら何か食べるにしても粥みたいな胃に負担のかからない物からになるが…
この本丸での料理番は燭台切の旦那と歌仙の旦那だからな…」


乱「そのことについてはボクに任せて、薬研｡
燭台切さんや歌仙さんぐらいに美味しくは作れないけれど、人並みのものはボクも作れるから」


薬「乱…お前………あぁ、そういうことか…」


何がそういうことなのだろうか…


随分と私の素知らぬところで話が進んでいるけれど…
歌仙さんとは誰だろう…


いつかは分かるだろうけれど、また分からないことが増えた｡





和「…話をまとめると、乱が主に飯を作って、それを主が食べればいいわけだな」


薬「まぁそうなる」


清光と乱が話を進めていたから話の間はその声を聞くことはなかったけれど、周りを見れば、他の人もちゃんといた。


安「主がちゃんと食べれるようになれば、今回みたいに霊力不足で倒れることもなくなるのかな」


薬「恐らくな」


…果たして、体は受け付けるのか｡





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【刀剣乱舞】不老の平安少女は寵愛される

　

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