本懐《黒》 (ページ7)

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目黒

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「ほんっっとやだ！！！なんなのほんと！！」

隣で焼きそばパンを頬張りながらきれるA。

もう片方の手には"ずんだじゅーす"と書いてある紙パックが潰れかけていた。

「あんな人のどこがいいの！！私の方が若いし！絶対かわいいっ！！」

蓮「おい遥さんを悪くいうのはやめよう」

「は？男はああいう女子アナみたいのがすきなわけ！？」

蓮「だからやめろよ！ていうかお前は性格に問題ありだわ！」

「そもそも遥さんってなんなの！！」

蓮「お前ほんっと俺に興味ないよな！！何十回話したと…！遥さんは俺の家庭教師で…！！」

「あーもう！！パン買ってくる！！」

蓮「きけよ！！てかまだ食うの！？」

俺の片想いと相手はAのすきな深澤先生の好きな人と同じ。

遥さんもきっと深澤先生が好き。

遥さんは俺の家庭教師で、教えてくれなかったら今頃俺は高校に入れていないから。

深澤先生いなくなれば俺はあの人の隣にいたのかな

遥さんと深澤先生が出会わければAも深澤先生の隣にいたのかもしれない。

近いのに遠い

その距離が苦しくて、苦しくて仕方がない。

あいつの足は細くて白い身体も華奢。

細くても柔らかい

女の子はみんな柔らかくてふわふわしている。

遥さんも暖かくてふわふわしてて柔らかいのだろうか

蓮「………結ばれなきゃ意味ねえのになあ」

屋上から見える使われていない空き教室。

昼休みになるとあそこには遥さんと先生が見える。

2人になるとカーテンをしめて、鍵も閉めるんだ。

蓮「ああ、カーテン閉まってる。」

遥さんも、俺のものになればいいのにな

彼女じゃたりない想像だけじゃたりない