本懐《黒》 (ページ40)

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目黒

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ラウール「……で？みっともないことに尾行？笑」

蓮「うるさいな」

ラウール「康二くんは？」

蓮「声大きいし、写真部に用あるから置いてきた」

恋愛相談に乗るとはいえ心配だった。

人見知り故、上辺だけの友達関係。

周りに興味がなさすぎて知らない間に敵を作るようなやつだから。

それに……単に自分も気になっていた。

＊「佐野ちゃんは恋愛上級者じゃん！！」

＊「相手はあの目黒くんだよ！？
学校一のハイスペックプリンス！！」

蓮「……ぷ、プリンス……」

ラウール「ふはっ、」

ファミレスで飲み物を飲みながら話しているAとクラスの子2人。

ラウールと俺は少し離れた仕切りのある座席で食事をしながら盗み聞き。

＊「あのねあのね！！ヒロくんと先輩が選べないのっ！」

「………はい？」

蓮「………は？」

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つまり
一緒にいる約束を健気にした…が
高校がバラバラになり向こうはあっさり浮気、そしてほかに好きな子がいる。
2番目でいいと泣きついたが本妻どころか今じゃ通い妻。
すごく辛い日々を送っていたが、そんなことをしているのに気づいたうちの学校の先輩に
僕の方が幸せにできる！と言われ揺らいでる関係を持ったが男のことが忘れられない……と

「……それってやってることその"ひろくん"と一緒じゃ」

＊「そうなんだけど〜」

＊「私は先輩にしろっていってるんだよ！？どっちがいいと思う！？」

「あーー………」

ああ、なんだろう

この恋愛相談

つまらないな

蓮「………ラウ、かえろ」

ラウール「え？いいの？」

蓮「うん、なんか申し訳なくなってきた」

席を立つ前あいつの顔を見ればつまらなそうに紅茶を吸う。

だよなあお前もつまらないよな

俺らなんかより全然進んでるし

俺たちは全然上級者なんかじゃないのに