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蓮「はよ…お前置いてくなよ」
「……」
朝、待ち合わせ場所から蓮をおいて学校へ
下駄箱でたまたま鉢合わせになり、靴を履き替えながら蓮が言う。
不機嫌な私を蓮が追いかけて
それに対して何も答えない私に蓮がキレる。
蓮「なに？なにに怒ってんの？」
「…別に怒ってない」
蓮「怒ってんじゃん」
佐久間「おっはよー！Aちゃん♪」
「話しかけないでくれる？」
冷たく言い放てば教室に響いていて、周囲が静まり返るのを感じた。
＊「え？なに？」
＊「喧嘩したの？あの人たち」
＊「佐久間くん、佐野さんになにしたの？」
＊「やたらとくっついてたしね……」
佐久間「もーっ、つめたいなあ〜！ねえめめっ！」
蓮「ごめん、触んないで欲しい」
＊「蓮の彼女にちょっかいかけるからだろ」
＊「初日からやばかったもんな」
＊「これで佐野さんと蓮くん別れたらどうする？」
蓮の忠告通り佐久間くんはクラスで更に浮いてしまった。
話しかけてた蓮の親友でさえ気まずくなるくらい
まあ向井くんは話しかけてるけど…
村上くんは私の様子を伺っているだけだった。
＊「佐野さん、なんか怖いね」
＊「男にチヤホヤされてるからって調子のんな」
いい声と悪い声どちらも上がっていた。
蓮「………なあ、何怒ってんの、」
「……あんた、女見る目何とかした方がいいよ」
移動教室の時、私が教室に残って携帯をいじっていれば
前の席に座ってきた。
こいつもサボる気か……
蓮「なに、なんのこと言ってんの？遥さん？」
「……怖いよ、あの女」
蓮「……お前もついに俺に執着心わいた？」
「……はあ？」
蓮「ん、やっとこっちみた」
今日はじめて目のあった蓮は心配そうに私を見て
相変わらず整った顔に眉をさげて子犬みたいな顔で私の頭を撫でた。
蓮「……みんな言ってるよ、お前と俺喧嘩したってなんかあったの？」
「………あの佐久間って人、どう思う？」
蓮「……いや、お前ひよこって言ったじゃん。」
「いやたしかにぴよぴよしてるけど」
蓮「………なに？お前佐久間くんのせいで機嫌悪いの？」
「……佐久間くん、私のこの関係知ってる」
蓮「……は？」
「……バレてるよ」
蓮の顔色が一瞬で変わった。
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作者名：嶺 | 作成日時：2022年2月4日 23時
