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貴女
.
.
三井「………あら？佐野さん1人？」
「……！！三井先生…」
黒い膝丈のタイトなスカート
白の胸を強調させるようなブラウスで第2までボタンを開けている。薄紫のカーディガンで優しい印象を持たらせているのだろうか。
三井「…佐野さんは…蓮くんの仲がいいのね…それと"辰哉先生"とも」
「…、」
男は大抵女の顔しか見ない。
性格の方が大事とかいう男も結局は気づかない女の本性
お兄ちゃんだってそう、蓮だって、
こんな女に騙されるんだから
三井「……お兄ちゃんって呼んでるのね」
「……はい、家が隣なので」
清楚で美しいふりしている女も
三井「…佐野さんは…辰哉先生のこと好きなのかなあ」
……ああ、うざい
気持ち悪い、汚い
「……先生、私に何か用ですか？」
三井「……ふふっ、なあに？怒っているの？
それは私が蓮くんに好かれていること？それとも辰哉先生？」
「……やっぱり、蓮のことも気づいてるんじゃないですか、……気持ち悪い」
三井「よく、分からないけど……
私と付き合えそうにないから……あなたで済ませたんじゃないの？」
「………っ！！」
この人………やっぱり嫌いだ。
綺麗なのは上辺だけ、中身は汚くて、気持ちが悪い
そんなに頬を染めて赤くして、照れたフリして？
女の私の前でなのにはだけさせて…？
三井「…あなたが欲しい人は…どちらも私が好きなのに…ね」
蕩けそうな表情。
目を潤わせて、頬を染めて、私に見せつけるように首元のシルシをみせて
三井「………ごめんなさいね」
"こいつかなりの性悪だよ"
蓮
「……先生、汚いですね」
あんたの好きな人もかなり性悪よ
「……あ、そうだ私この後委員会なんで失礼しますね」
取られる、いや、取られてる
全部全部失いそう
嫌よ、そんなの嫌だ
「…………っ、」
？「………佐野さん、どうかした？」
教室に戻れば今まで目にも向けなかった人が私のことを心配そうに見えていた。
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作者名：嶺 | 作成日時：2022年2月4日 23時
