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目黒蓮
佐野A
俺たちは付き合っている。
自分でいうのもあれだけど結構お似合い。
どこがどう見ても…ね
高校生向けのカップル特集にも載ったことあるし、
友人が俺ら2人をSNSに載せてメンションすればスカウトだってよくある。
誰もが羨む理想なカップルだ。
「そういえば今日テスト返ってきたね。何点だった？」
蓮「……31……ギリ回避かな…お前は？」
「95」
蓮「それ言いたかっただけだろ」
「まあ数学は得意だから」
笑顔になる彼女の頬をつむまむ。
「……なんか蓮背伸びた？」
蓮「まあ少しね。Aは髪が短い。肩につかなくなった」
「……少しだけ切ったんだよ。」
蓮「……ん」
徐々に近づく俺らの距離。
やがて彼女の唇には俺の唇が触れる。
ふわっと香る柔軟剤の匂い、細いウエストに手を回し
深く、深く………
「ちょっと、苦しい…」
蓮「……ふはっ、笑」
手を絡めてまた歩き出せば俺の中ではまだ足りない
そんな感情を抑えながら彼女を家まで送る。
蓮「……じゃあまた明日」
「……うん、また明日」
彼女が家に入るのを見届けて俺はまた家へと歩き出す。
そこまで離れてる訳でもない。
A送ってくれてありがとう
彼女からの連絡。
家まで送るだけでお礼する彼女、普通の恋人ならこれが当たり前だからしているだけ
蓮ちゃんと想像できた?
Aもちろん。蓮は?
蓮俺も
俺たちはそんなに美しいものではない
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作者名：嶺 | 作成日時：2022年2月4日 23時
