本懐《黒》 (ページ12)

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目黒

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いやいや、なんだこれは

なに語？なんて読むんだよこれ

来週の月曜に当たる予定の古文の課題。

全くと言っていいほどに分からない

国語は遥さんだから授業は聞いてるんだけど

頭になんてはいるわけない

蓮遥さん教えて欲しいところがあるんだ。

蓮授業でわからないところがあって

遥さん蓮くんは今日上の空だったもんね〜笑

蓮「なんだよバレてるのかよ、笑」

遥さんのせいだよ。

なんて言葉言えるわけない。

震え出す携帯の表示には【遥さん】

先生と生徒…それなのに連絡先を持っているのは

家庭教師としてついてもらっていた俺の特権だ

蓮「もしもし」

三井『あ、蓮くん、？どこがわからないの？』

優しくてふわふわな声。

蓮「今日のところ全部」

三井『ええ〜？笑』

教えてもらったりしていたら気づけば1時間半。

ああA、嫌がるかな

三井『とりあえずここまででいいかな？』

蓮「うん、ありがと」

三井『いえいえ〜』

蓮「……遥さんは好きな人とかいないの？かれしとか」

三井『なにそれ〜笑いないよ〜』

蓮「……ふはっ、そっかあ、じゃあまた月曜学校で」

電話を切った後少し残る遥さんの声。

優しい声だった。

大人の女性の声だった。

蓮「………いるくせに……」

子供扱いしやがって

すごい嘘つきだなあ