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前に車に乗った時北斗は後部座席に座ったらしい。
付き合ってもないのに助手席はまずい。Aはそう言ったと北斗が言った。
俺たちは付き合ってない。
それなのに助手席になぜお前が？というのが北斗の疑問なんだと思う。
北斗「…なんでだよ…」
大我「…………なんでって…」
エントランスで北斗は声にならない掠れた声を出し、俺の掴んだ袖を離した。
北斗「……なんでいつもAは…京本を選ぶんだよ」
大我「北斗…」
Aと出会ったきっかけは北斗だった。
高校時代樹と昼ごはんを食べようとしていたら中庭で北斗とAが一緒にいた。
もちろん北斗の友達2人もいて、4人でご飯を食べてた。
その時に北斗たちに声をかけにいって彼女の顔をみた。
今思えば一目惚れだったんだと思う。
うちの学校は普通科芸能科問わず校則の厳しい高校だった。
髪も服装も規定は厳しくて嫌がる女子も少なくなかった。
けどAは他の生徒よりスカートは短く、靴下も短い。
髪は縛っているものの髪飾りがついてて風紀の先生に怒られそうな格好をしていた。
それでも性格は荒いのかと思えば控えめっていうか
騒がしい方ではなくて単独行動が多い気分屋。
野良猫みたいな感じだった。
けどAは俺たちと関わるようになってからものが紛失するようになり、教科書を俺たちに借りたりすることが増えてた。
その時に気付いた、嫌がらせをされている。
俺たちのせいでって。
北斗が言ったAが嫌がらせを受けてるかもしれないどうしたらいいかな。
関わるのを控えるとか、助けるとか色んな案が北斗から出たけど実際に俺たちは行動出来ずにいた。
仕事で学校来れなかったり遅刻したり…まぁ大変だったから
"＿「どうしていつもあんたがっ…」"
昼過ぎに学校へ行くとそんな声が階段から聞こえた。
名前を呼べば驚いた顔をしていて、今にでも泣き出しそうだった。
俺運動神経悪いのにその時にAの腕引っ張って走ったんだよね。
その後北斗とは大喧嘩。
何してるんだ、立場も悪くなったらどうするんだって
今思えばそれは北斗が都合が悪くなるからだったのかもしれない。
大我「…俺はAが好き。
出会った順番は関係ない。選ぶのはAだよ」
後で会うのに気まずくしてどうする俺
そう思いながらも駐車場に向かった。
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嶺(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします🥰 (2021年12月4日 15時) (
レス) id: 6c33eed7ba (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、！更新待ってます🥰 (2021年11月30日 5時) (レス) id: 419554672b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺 | 作成日時：2021年11月29日 18時
