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苦しいです。 ページ21

A)けほっ…けほっ…。


にゃうー…。


A)大丈夫…。今日も休みだから、病院…行こうね…。けほっ…けほっ…。


私って、やっぱりいてもいなくてもどっちでもいいんじゃないかなあ…。バカみたい…。もう…希望なんてないのに頑張って…。身体壊して…どんな仕事をしたって…ひとりぼっちには変わりない。そんなことを考えながらも、私はゆっくり起き上がって病院に行く準備を始める。ほんと…何がしたいんだろ。


A)けほっ…けほっ…。マスク…。


ピンポーン…


部屋に響き渡るインターホンは、私にとってはあまりいいものではなかった。咳が隣に聞こえるからか、心配で見に来た。とか?もう関係ないのに…


ガチャ…


A)…おはようございます。


中村)風邪ひいたら、喉のケア忘れるなよ?のど飴。スースーしないやつ。後マスクとスポーツドリンクも買ってきた。


A)……ありがとうございます。助かります…。いくら返せば…


中村)俺が好きでしたからいい。ゆっくり休めよ。


そう言って、私の頭をぽんぽん、と叩いて、中村さんは自分の部屋に入って行った。正直、これはこれで助かるが、いくらなんでもお人好し過ぎる…告白を断って、もう関わらないでと宣言したはずなのに、何故関わって来るのか。


「もうほっといてよ!!!」


あんなことを、先輩声優に言い放ったら…私は普通、避けられるというか、距離を置かれるのに…中村さんは、むしろ余計に近づいてきて…こんなバカの、何がいいんだか。


A)…、いただきます。


食欲がないのもあり、朝ごはんは市販で買える簡単おかゆを買っといたから、それをチンして食べ始める。にゃんこ先生は相変わらず、母から送って貰った猫缶をちまちまと食べている。


A)…今日はマスクしてバイト行こ…


やはり仕事が減ってきたからか、私はバイトを始めた。たまに中村さんや福山さんが遊びに来る時もある…話に来ただけなら帰れと怒る日も度々…


にゃー。


A)ごちそうさまでした。準備しよ…


医者から貰った薬を口に入れて飲み込めば、直ぐにバイトの準備と病院に行く準備を始める。まだ普通に生活が出来るんだから、感謝しないと… このまま東京にいるか、地元に帰るか、タイムリミットは迫っていた。


A)せんせー、ごちそうさま?


にゃぁ!


A)今日も少ないな…具合、悪いのかな…


まさかの先生も、私と一緒で具合が良くない…?今月はかなりお金がかかりそうだ…

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設定タグ:男性声優 , 中村悠一 , 福山潤   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:神城さん | 作成日時:2018年10月10日 21時

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