こいぬ座【秘密の部屋】 (ページ20)

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ト「そうだよハリー

秘密の部屋を開けたのはジニー・ウィーズリーだ」

ハリ「そんな…ジニーだなんて…そんなはず…」

ト「穢れた血と猫にバジリスクを仕掛けたのも

壁に脅迫の文字を書いたのもジニー」

ハリ「なぜ？」

ト「僕が命じたからさ、僕の思いのままに操れるんだ

ジニーは自分では気づいていない

言わば催眠状態だからね

だが段々、日記の力が恐ろしくなり

女子トイレに捨てようとした

するとなんと君が拾ってくれた

僕が会いたくてたまらなかった君がね」

ハリ「どうして僕に会いたかったの？」

ト「君と話をしなければと思っていた

君を信用させるため間抜けなハグリッドを

捕まえた場面を見せたんだ」

ハリ「ハグリッドは友達だ！

君がハグリッドをハメたんだな」

ト「皆、僕の方を信じた

ダンブルドアだけは違ったようだが」

ハリ「君のことは全てお見通しだったんだ」

ト「それ以来ダンブルドアは

僕を監視するようになってね

だから在学中に秘密の部屋を開けるのは

危険だと思い日記に頼ることにした

16歳の自分を日記に保存し、いつの日か

サラザール・スリザリンの崇高な仕事を

成し遂げようと考えたのだ」

ハリ「成し遂げてないじゃないか

あと数時間経てばマンドレイク薬が出来上がる

石にされた人達は皆、元に戻るんだ」

ト「言ってなかったかな？

穢れた血を殺すことなど、もうどうでもいい

ここ数ヶ月、僕の狙いは君だった

これといって特別な魔力を持たない赤ん坊が

どうやって偉大なる魔法使いを

破ることが出来たんだ

なぜその傷だけで逃れることが出来たんだ

ヴォルデモートの力は打ち砕かれたのに」

ハリ「何故そんなに気にするんだ

ヴォルデモートは君より後の人だろう」

ト「ヴォルデモートは僕の過去であり

現在であり、未来なのだ」

そう言うとハリーの杖で空中に名前を書く

その文字が移動したと思うと

私はヴォルデモート卿だ

に変わる

ハリ「君がスリザリンの継承者

君がヴォルデモート」

ト「その通り

この僕が汚らわしいマグルの父親の名前を

いつまでも使うと思うか？

NOだ、自分で新しい名をつけた

僕が最も偉大な魔法使いになった時

皆が口にすることを恐れるだろう名前を」

ハリ「最も偉大な魔法使いは

アルバス・ダンブルドアだ！」

ト「やつは僕の記憶に過ぎないものによって

追放された！」

ハリ「居なくなりはしない

彼を心から信じる者が居る限り！」