AAAの8人目の物語

#38 ページ39

『誰も悪くないの。私が悪いの。』


涼「お前色んな所あいつに蹴られたんだぞ」


こ「それでも許せるのか。」


『うん。美咲ちゃんはそんな悪くない。きっと
理由があるの。』


俺とこうたは、顔を見合わせて笑った。


『え？なにが面白いの？』


涼「いや小さい時と変わらねぇな。」


こ「っておもったから。」


『いやいや、それいうなら貴方達もだよ。』


涼「お前は、天然バカで怒ると怖くて」


こ「人を信じる事しかしらなくて誰よりも人の事
を考えていて」


涼「頑張り屋で負けず嫌いで」


こ「人に頼る事をしなくて全部1人やろうとして」


涼「でも、人の事は、人一倍みてる」


こ「こういう所が小さい時から変わらないよ」


『もう〜。泣かせるなよ』

って俺とこうたに抱きついてきた


〇(名前)すげぇ泣いてる(笑)


こんなに泣いてるのを見るの久しぶりだった。


ってか、泣いてるのを見たの久しぶりだった。


いつも、強がってる〇(名前)だから、自分の弱いところを見せたくないんだろうなぁ。


俺とこうたは、笑いながら子供のように泣いてる


〇(名前)を抱きしめた


『ありがとう。』


そう笑った〇(名前)の顔は、目は赤かったけど、いつもの可愛い笑顔だった


『明日、美咲ちゃんにあいにいってくるね』

涼「俺もいく」

こ「俺も。」

『いや、1人で行くよ。』

涼「だめ。」

『はぁ。わかったよ。』




次の日

俺達は、篠田に会いに行った。

美「話ってなに？」

『私をいじめてたのはなんか理由があるんだよ
ね？』

美「え？いじめた？」

涼「とぼけるんじゃねーよ。」

美「わかったわよ。私には、幼なじみと彼氏がいた
いつも3人は、一緒にいた。でも、ある日すみ
れという女が幼なじみと彼氏を奪った。その
女とあんたが似てた。それから、3人だったか
ら余計そう感じたから。」

『それだけ？』

美「それだけ？って私の辛さも知らないで」

『あんたの辛さなんか知りたくない。でもさ、
友達になれるよ。』

美「あんたは、あの女と」

『私は、すみれさんじゃない。私は、私。』

美「でも、私はあんたを」

『大丈夫だよ。そんなの。だから友達になろっ。』

美「いいの？」

『うん。いいよね？』

涼「おう。」

こ「〇(名前)がそんなに言うなら。」

美「ありがとう(泣)」

『もう、美咲ちゃん。泣かないの(笑)』

美「だって〜。」


ってみんなで笑いあった。

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