緑色さんの憂鬱 6

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佐久間Side




佐「いっぱい叫んで疲れたでしょ。すこしねんねしよ。」

阿「んー！ねないの！やだやだ…。」




嫌々しまくって疲れてるはずなのに、

俺が寝かせようとしても、それも拒否。




うまくいかない体も、何もかもが嫌なんだろうな。




佐「ほぉら、佐久間横で寝ててあげるから。」

阿「いらないもん！…んうぅぅ〜。」




ちょっと無理やりだけど、体を横にしてやって、




宮「お熱だけ測ろうか。痛いことないよ〜。」

阿「お熱やぁ！とってぇ！！」

渡「ぴぴするだけだよ、ほら、もう鳴った。」




ゆり組の連携でなんとか熱だけ測ると、

翔太がディスプレイを見て、苦い顔をした。




阿部ちゃんにバレないように、無言で俺らに見せてくる。




39.4℃。

やっぱり下がり悪いなぁ。




この数値には、他のメンバーも難しい顔。

そして、みんながふっかの方を見る。




こういう時の最終決定は、主治医に委ねられる。




ふっかは腕を組んで、しばらくうーんと唸った後、

電子カルテを開いて、何やらぽちぽち打ち込んだ。




そして、俺らに目だけでカルテを見ろと訴える。




みんながそれぞれパソコンを見て、

うわ、とか、まじ？とか小さく言ってるのが聞こえたから、




一体どんな指示が入ったのだろうか、とドキドキしていると、

阿部ちゃんと添い寝して動けない俺に対して、




舘さんがパソコンの画面を開いて見せてくれる。




…そこには、筋注の指示があった。

3.→←筋注1.ふか さくなべだていわ

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