緑色さんの医者たちの日常 2

だて高熱、退行1.なべふか ページ41

宮舘Side




今日は番組のロケで、自然のアクティビティをすることになってる。

でも天気はあいにくの雨。




照いないのにね←




「宮舘さん、次これなんですけど…。」




そう言って申し訳なさそうにスタッフが提示してきたのは、

カヌーの川下り。




「厳しいようでしたら、カットでもいいんですけど、

ギリギリ行けそうみたいで…。」




雨は小雨だし、そんなに気温も低くないから、

「全然いいですよ。」って、快く引き受ける。




この歳になってそんなことができるのも、この仕事ならではだよね。




そして、雨を味方につけて、水を滴らせながらロイヤルに決めてみたり、笑




我ながらいい絵が撮れて、雨も悪くないな、なんて思ってた。




だけど、下流に行くに連れて、だんだんと雨が強くなってきて、




水の勢いも強まってきたし、視界も悪いしってことで

途中で中止になっちゃった。




慌ててスタッフさんが走ってきて、

厚めのダウンジャケットを被せてくれる。




「すみません、大丈夫でしたか。」

宮「うん、大丈夫だよ。ありがとう。」




口では大丈夫って言っては見たものの、結構びしょびしょになっちゃって、

太陽が隠れてしまったからか気温も下がって、ちょっと肌寒い。




すぐにロケバスに戻って、近くのコテージみたいなところに避難。

この時点で手足がガクガクと震えてた。




熱いシャワーを浴びたはずなのに、身体は寒いまんまで、

あー、体冷やしすぎちゃったな、なんて呑気に思った。

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