緑色さんの医者たちの日常 2

15. ページ26

深澤Side




その後、目黒は毎日の仕事の現場で消毒の処置を頑張った。




最初はやっぱり泣いちゃってたけど、

傷の回復と共に痛みも減っていったみたいで、

素直に処置させてくれることが多くなっていた。




一回、処置の場面を阿部ちゃんが思いっきり見ちゃって

パニックになって、そっちの方がよっぽど大変だったよ、笑




んで、今日は抜糸の日。




メンバー全員での仕事と仕事の間がちょっと空いてるから、

そこでささっと終わらせちゃおうってことになった。




目黒に処置する人を選ばせたら、まさかの俺を指名。

なんか、前に抜糸した後輩から痛くなかったって聞いたみたい。




プレッシャー半端ないんだけど、笑




岩「目黒、手、ふっかのほう出すよー？」

目「うん…。」




みんなが見てると緊張するだろうからって、

指名された固定役の照だけで、別室に移った。




目黒はやっぱり怖いのか、照に言われてやっとこちらに手を差し出す。




深「まずは消毒ね、これはいつものだから大丈夫ね。」




目「うん。」




深「…そんな緊張しなくても、想像してるより痛くないよ？」




目「うん……。」




目黒が恐怖で目を逸らしてる間に、真ん中で糸をぱちぱちと切り、

ささっと抜いていく。




目「でも、糸抜くなんて、やっぱり怖いよ…。」




目黒は、まだ始めてないと思ってるみたいで、

そんな目黒の姿をみて、照も笑いを堪えきれてない。




岩「ふふふ、目黒、見てみな？」

目「え…なんで糸無いの？」




深「もう終わったよ？お疲れ様。」

目「すごい…！いつ、いつやったの！？」




大きな目をまんまるにして驚く目黒。

だから、そんなに痛くないんだって、笑




最後に保護テープで固定してあげると、綺麗になった傷を見て喜んだ目黒は、

「ふっかさん凄い！」ってみんなに言って周ってた、わら




綺麗に治りそうで、ほんとよかった。

だて経鼻栄養1.なべいわ→←14.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す