緑色さんの医者たちの日常 2

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目黒Side




岩「目黒、選んでいいよ？誰がいい？」




岩本くんにそう言われて、俺が決めていいんだ、ってちょっと安心する。




目「さくまくん…かなぁ。」




1番優しくしてくれそうだし、と思って佐久間くんを選んだんだけど、




本人はまさか選ばれると思ってなかったみたいで、

ちょっとびっくりしてたみたい。




でもすぐにお医者さんの顔になって、




「わかった。頑張ろうね。」って頭を撫でてくれる。




いつも阿部ちゃんの時に見ているはずなのに、

メンバーがお医者さんの顔になるのは、何回見ても慣れない。




動かないように、って岩本くんに腕を押さえられて、




「めぐろー、がんばるよ。」って、

反対の手を握ったふっかさんが応援してくれる。




それでも消毒綿を持った佐久間くんが近づいてくるのは怖くて、

目をぎゅっとつぶって痛みに耐える準備をした。




目「っ、ぅあ、まって。」




ガーゼが剥がされる感触がしたと思ったら、

ずきんと強い痛みが指先に走る。




目「いっっっ……！！」




何回かとんとんとされるたびに痛みが来て、

目から生理的な涙が溢れてくる。




佐「はい、終わり。がんばった！」




気づいたらふっかさんに頭を撫でられて、

指先にはまたガーゼが巻かれていた。




余韻でずきずきと痛み続ける指先。




手を解放してくれた岩本くんが、泣いてしまった俺の顔を綺麗に拭いてくれた。




これ、毎日しなきゃいけないんだ…って思ったら、気が遠くなりそう…。

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