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貴方side
過去は消えない。
そうだ。過去が消えることはない。
私は身を持って知っているじゃないか。
荼毘「俺は間違ってない。…そうだろ？」
『………そうだね。
私も、君が正しいと思うよ』
ぽつり、私は彼に同調した。
荼毘は震えながら笑みを浮かべ、私の両肩を思いっきり掴んだ。大きく口を開き、言葉にならない言葉を叫ぶ。
荼毘「俺は………俺は、俺を殺した親父を……！！」
目を見開き、潰れるような声で話す荼毘からは、とてつもない殺意を感じた。
誰が苦しもうが、誰が死のうが構わない。
私には一切の関係がない。
だが、今まで彼女が命を懸けて護ってきたモノを、私の勝手な判断で見殺しにしていいのだろうか？否、それは違う。こんな私にも、ちゃんと護るべき存在がある。
『…………荼毘、絶対に道を間違えてはいけないよ』
荼毘の笑顔が固まる。
『………間違っても、死に辿り着く道を選ぶな。
君が消えてしまったら、過去もクソもないだろう？』
瞬間、彼はハッとしたように息を呑んだ。
そして、呆気に取られて開けっ放しだった口を、片方だけゆるく上げた。
荼毘「…………やっぱり、お前はいつまで経ってもヒーローのまんまだ」
『それは……別に嬉しくないな。
……私は私の護るべきモノを護る。それだけさ』
荼毘「はっ……かっこいいなぁ、」
深夜2時。
護るべき人間の一人が、夜の中で鮮やかに笑った。
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ひゅーまん - 松陽先生 ぶっ壊れた？ (4月12日 15時) (
レス) @page6 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - すっごい面白いです！一気読みしました！もし、続きがあるならお待ちしてます！ (2023年4月14日 6時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - 続き下さい続き下さい続き下さい続き下さい続き下さい続き下さ…。 (2023年1月22日 20時) (レス) @page6 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
フルーチェ侍 - つづきを……お恵み…ください……！！！！！！ (2022年9月6日 12時) (レス) @page6 id: 529ebb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - あああああぁぁぁぁぁ！！！！！続きをお恵みくださいぃぃぃぃぃorz (2022年1月30日 21時) (レス) @page6 id: 4cfd4dba47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2021年5月20日 18時
