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貴方side
『────……あ、クソ。また負けた』
床にトランプを投げつける。
トガ「もうこれで5連敗だよ？Aちゃん弱ぁ〜い」
『カードゲームはあまり得意じゃないんだ』
トガ「？ どうしてです？」
『一度本気になって指の摩擦でカードを燃やしてしまって以来、滅多に触ることがなくて』
トガ「Aちゃん怖いです」
結構本気でビビられた。
あれから、私達は互いの近況を報告し合ったりなどして、新メンバー達とも交流を深めた。
トガが「もう一回！」とトランプを掻き集めている時、突然背後に人の気配がした。
『……荼毘、かな？』
荼毘「あぁ。………ちょっといいか」
『…すまない、少し抜けるよ』
トガ「はぁーい」
すっと立ち上がり、先を歩き始めた荼毘の後を追った。
ベランダのような所まで来て、荼毘の足が止まった。
荼毘「…………A」
『…何だい？』
荼毘「………………お前の中で、俺は何者だ」
質問の意味がわからなかった。
私の中での荼毘は誰なのか。
………そんなの、荼毘でしかないだろう。
『…………荼毘は荼毘じゃないのか？』
荼毘は少しだけ間を置いてから、再び口を開いた。
荼毘「………………No.2ヒーロー、知ってるか」
『あぁ………エン、エンデ……』
荼毘「エンデヴァーだ」
『それだ。……彼がどうかしたのか？』
荼毘「……………あいつ、俺の実の父親なんだよ」
心底驚いた。
轟パパが、荼毘の実の父親…？
ということは、荼毘は轟の兄で……轟家の長男…？
『……………何故、それを私に？』
荼毘「…………お前には、言うべきだと思った」
自分でも分からねぇ、と荼毘は笑う。
荼毘「…………俺は轟家の長男、轟燈矢。
……この前、カメラの前で親父と顔を合わせたよ」
真っ黒な髪が風に揺れる。
荼毘「………………過去は消えねぇよな、A」
荼毘の目に曇りはなかった。
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ひゅーまん - 松陽先生 ぶっ壊れた？ (4月12日 15時) (
レス) @page6 id: 4488d94be9 (このIDを非表示/違反報告)
日紫喜紫雲(プロフ) - すっごい面白いです！一気読みしました！もし、続きがあるならお待ちしてます！ (2023年4月14日 6時) (レス) id: 2c2a7bf3cf (このIDを非表示/違反報告)
わらじ - 続き下さい続き下さい続き下さい続き下さい続き下さい続き下さ…。 (2023年1月22日 20時) (レス) @page6 id: 42cb93ed04 (このIDを非表示/違反報告)
フルーチェ侍 - つづきを……お恵み…ください……！！！！！！ (2022年9月6日 12時) (レス) @page6 id: 529ebb08c2 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - あああああぁぁぁぁぁ！！！！！続きをお恵みくださいぃぃぃぃぃorz (2022年1月30日 21時) (レス) @page6 id: 4cfd4dba47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2021年5月20日 18時
