５３- 自分さえ良ければ ページ5
貴方side
轟が帰って一週間が経ったある日。
私は任務で再び東京に訪れていた。
場所は浅草ではなく、牛込區。
の、山。
『ここまで来たら、鬼は山にしか生息しない生き物なのかもしれない。もしかして、鬼ってみんな山派？海で大きな雲を見つけてラピ〇タがあるか確かめたりしないの？』
ブツブツと小言を言いながら、山道を登っていく。刀が重い。捨てたい。
てか、どこだよ鬼。
夜なのに気配すらねェ。
くっ、私が稀血だったら…ハーレムになりそうなくらい出てきてくれたかもしれないのに…！
.
歩いても歩いても、鬼が出てくる気配は一向にない。
『だァーーーもう！！焦れったいな！！さっさと出てきて頸斬らせろやコラァ！！！』
「コラァァ！！さっきから喧しいぞ！！」
突如、近くの民家から聞こえてきた怒鳴り声。
に、人間だ…！
私は民家に走り寄り、戸を勢いよく叩いた。
『宅配でーす！！開けてくださーい！！』
「ったく、何なんじゃお前は！！」
出てきたのは、顔つきの険しい小柄な老爺だった。
『この辺りで鬼が出没した情報が入って来たんだが、何かご存知ですか？！』
「！ 鬼殺隊か……とりあえず、中に入るといい」
老爺は戸を全開にし、私を招き入れた。
.
中に入ってすぐに目に付いたのは、2人の少年の姿だった。
あっっっれ…
善逸と獪岳じゃね…？？？
またもや原作キャラに出会ってしまった……不覚！！
「そこに座るといい」
『失礼、』
言われた通り、私は座布団の上に腰を下ろした。
「獪岳に善逸、その女は鬼殺隊士じゃ。お前らの先輩にあたる」
善逸「こっ、こんな華奢な女の子が鬼殺隊！？」
鼻息を荒くして興奮する善逸に少し…というかかなり引く。気持ち悪いな…
そんな善逸よりも、私は獪岳の反応が気になった。
そっと顔を覗くと、彼はまるで睨むかのように私を見つめていた。これはこれで、何かに目覚めそうだな…()
…よく考えたら、コイツが悲鳴嶼を死刑囚にした元凶なのか。
澄ました顔しやがって、ぶん殴ってやろうか。
震える拳を必死に抑え、私は本題に入ろうと口を開いた。
.
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ちらちゃん(プロフ) - 雲隠れさん» コメントありがとうございます！更新頻度上げれるように頑張りますね！(;_;) (2021年4月6日 4時) (
レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
雲隠れ - いつも楽しんで読んでいます。早く続きが読みたいです！これからも頑張ってください。 (2021年3月31日 20時) (レス) id: 9c937fba5d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 光華さん» 私的に小話とか挟みたかったので、全然大丈夫ですよ！気にしないでください(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - ちらちゃんさん» マジですか!!イヤでも、話の流れを変えてまで無理やりーとかはしないでいいですからね!申しわけなさすぎるんです! (2021年3月10日 21時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 光華さん» 土方さん登場できるように頑張りますね！(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年12月19日 2時
