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貴方side
不死川家と出会ってからの数ヶ月間、なんとか時間を割きながら月3のペースで家を訪れていた。
歳のせいか、以前よりも時が経つのを速く感じる。
年寄りとは哀れなものよのォ……
今日はいつもより遅い時間に無限城を出たため、恐らく夕飯後に着くだろう。
あー、志津サンの煮物食べたいな〜〜残ってるかな〜〜なんて考えながら早足で不死川家へ向かう。
.
家との距離が近付くと同時に、皿の割れるようなうるさい音が耳に入ってきた。
喧嘩か？
いや、ここの家族はみんな仲が良いから、喧嘩なんてしないはず……
じゃあ、何故？
不審な思いを抱えながら、ガラッと扉を開けた。
『……………志津、サン…？』
暗い中でも見える。
鋭く伸びた爪に、剥き出しにされた牙。
あの日の無惨と同じ、鬼の特徴そのものだ。
あァ、遅かった。
悔しさのあまり唇を噛み切る。
玄弥「誰か、誰かぁｯｯ…！」
声のした方へ目を向けると、怯えて体を縮ませた玄弥がいた。
実弥も隅で横たわっている。
……………私がやるしかないってことかァ……
生憎この暗さだ。玄弥の方からは見えないはず。
バラバラになった兄弟たちを貪る志津サンの元へ歩み寄る。
『志津サン。私の手、美味しいよ』
羽織を脱ぎ、右の拳を志津さんの口に突っ込む。
『……………ごめんね、志津サン』
「ア"ァ"、ア"ア"ァ"ｯｯ…！！！」
幸せそうな苦しそうな顔で、志津さんは意識を失っていった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
実弥「っ…A、さん……」
血が溢れる右手を抑えながら振り向くと、ダラダラと大量の汗を浮かべて立ち尽くしている実弥がいた。
大好きな母親が死ぬ瞬間を見てしまったんだ。
心底嫌だっただろうに。辛かっただろうに。
実弥は涙を流しながら私の膝元へ座り込んだ。
実弥「かあ、っちゃ……母ちゃｯｯ…！！」
泣きじゃくる実弥の頭を左手で撫でながら、ごめんねと何度も呟く。
護れなくてごめんね。
不甲斐なくて、頼りにならなくてごめんね。
朝日が昇ると、志津サンの死骸は灰になって散っていった。
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レイレイン - 高杉だッッ…！！！！！の所が好きです！私、中の人ネタ好きなんですよwww (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
土方雷羅(偽名) - あー！続き気になるぅ！ (2020年12月22日 17時) (レス) id: e501354a5d (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ちらちゃんさん» あ、占いツクールですか？来れたら教えてね！ (2020年12月18日 6時) (レス) id: 02e747571d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - ミミさん» すみません、見たいんですけどウェブ利用制限がかかっているので、後ほどPCのほうで見たいと思います！申し訳ないです(；＿；) (2020年12月17日 22時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 以前言っていた今手をつけている設定欄書き終えました!来てみて下さい! (2020年12月17日 21時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年5月24日 0時
