・ ページ27
貴方side
耀哉「そういえば、A。
見ないうちに髪が短くなったね。切ったのかい？」
『選別中にね、邪魔だったから切った』
耀哉「後で切り揃えてあげるよ」
『あら楽しみ』
そんな他愛もない会話をしながら、耀哉と2人で帰路に着く。
もう既に日は沈んでいて、錆兎たちと別れる時はみんな真っ赤な夕日に頬を照らされていた。
真菰、大丈夫だったかなァ。
.
「カーｯｯ カーｯｯ」
『これ羅刹、静かにおしい』
羅刹と呼ばれた鴉は、私の肩の上で喧しく声を張る。
名前の由来とか、そんなのは特にない。
最初は鴉って呼ぶつもりだったんだけど、却下されたから適当に名前付けてあげたんだよ。
羅刹「A！オ前ハ本当ニ綺麗ダナ！コノオレサマガ命ヲ懸ケテデモ守ッテヤル！」
『お前は一体どこでそんな口説き文句を覚えてきたんだ』
まったく、こんなに元気よく鳴いちゃってさァ。
親の顔が見てみたいものだよｯｯ！！
耀哉「ふふ、Aは鴉に好かれやすいのかもしれないね」
そう言って呑気に笑う耀哉。
癒しか？いや、癒しだ。(確定)
『鴉にしては愛が重いような…』
羅刹「損ハシナイダロウ！」
『うんまァたしかにね』
そろそろちゃんと仕事できるのか心配になってきたよ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
産屋敷邸に帰ってくると、耀哉と共に真っ先に御館様に生還の報告をした。
御館様「よく頑張ったね、私の愛しい子」
そう言って、御館様は私の頭を優しく撫でる。
その手は、かつての想い人を思い出させるには充分なものだった。
.
ここで鍛錬を始めてからずっと使わせてもらっている部屋の中で、私は小さく溜め息をついた。
『…………無限城、マジで出ないとな』
鬼殺隊に入ったからには、無限城を出てこれからの任務に専念しなければならない。
いい加減どっちつかずってわけにもいかないし……無惨、怒るだろうなァ……
と、枕元でスヤスヤと眠る羅刹を撫でながら思う。
くｯｯ、気持ち良さそうに寝やがって…！！
『…………よし、』
明日、早速無限城に戻って無惨に話そう。
鬼殺隊に入ったことも、ちゃんと。
私は明日乱闘になることを想像しながら、そのまま目を閉じて眠った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイレイン - 高杉だッッ…！！！！！の所が好きです！私、中の人ネタ好きなんですよwww (2021年4月6日 20時) (
レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
土方雷羅(偽名) - あー！続き気になるぅ！ (2020年12月22日 17時) (レス) id: e501354a5d (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ちらちゃんさん» あ、占いツクールですか？来れたら教えてね！ (2020年12月18日 6時) (レス) id: 02e747571d (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - ミミさん» すみません、見たいんですけどウェブ利用制限がかかっているので、後ほどPCのほうで見たいと思います！申し訳ないです(；＿；) (2020年12月17日 22時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 以前言っていた今手をつけている設定欄書き終えました!来てみて下さい! (2020年12月17日 21時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらちゃん | 作成日時：2020年5月24日 0時
