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貴方side
先生「……で、ここからが4年生の教室だよ」
『この学校広すぎません?天井遠ッッ!!』
先生「11年生の教室まであるからねぇ〜」
私は今、日本でいう生活指導の先生に校内を案内してもらっている。パパが校長先生と話している間だけ特別らしい。
今のところ先生の話を聞いていてわかったことは、ロシアの学校は1年生から11年生まで一貫で、飛び級がないということだけだ。
やっぱ話を聞くだけじゃ満足いかん。多分、授業風景とかは目で見るほうがわかりやすい。
先生「そうだ、この学校には日本人の先生もいるんだよ」
『日本人?!その先生はどこですか!!』
先生「い、今から案内するよ…(なんだ急にテンション上がったな)」
私は先生の後を追い、終わりの見えない廊下を歩いた。
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先生「…では、後はよろしくお願いします」
秋川「はい!」
生活指導の先生は私の肩に手を置くと、軽くウインクをかまして来た道を戻って行った。
ハゲ頭が何してんだよ!!ごめん嘘だよ案内してくれてありがとうスキ!!((
秋川「羽川さんだっけ?僕は秋川
ミルクティーのような色の髪に茶色の瞳。
これが最近人気の色素薄い系男子か…!
『羽川Aでごわす。秋川先生よろぴ〜』
秋川「おぉ、めちゃめちゃフレンドリーだね。…先生かぁ、やっぱりいい響きだね」
『あれ、もしかして研修生?』
秋川「お、当たり。まだこっちに来て2年しか経ってなくてね、1年半ぐらい言葉の勉強でいっぱいいっぱいで…」
と、ポリポリと頭を掻きながら言う。
なんか変わった人だなぁ。独特な雰囲気を持ってるというか何というか…
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席を移り、私達は面と向かって話す体制になった。
窓から見える景色は車でいっぱいだ。
秋川「この学校はいい学校だよ。生徒も先生方も、みんなすごく優しいんだ」
秋川先生は柔らかい笑みを浮かべたまま話を続けた。
秋川「きっと楽しい学園生活になるはずだよ」
『だといいですわ』
秋川「ははっ!なんだか君は小学生じゃないみたいだ」
私は先生の言葉に返事をせず、ただ窓の外を見つめていた。
一瞬焦ったなんて、口が裂けても言えない…!
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みー(プロフ) - あの、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、絵が神ってます。最高ですね。もちろん内容も神ってます。これからも頑張ってください!応援しています! (2022年7月5日 15時) (レス) @page27 id: 23d0ddd543 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - 豆さん» コメントありがとうございます!稲荷崎は私も個人的に好きなので、頻繁に絡ませていく予定です!続編の方でもたくさん登場させているので、是非ご覧になってください^^ (2021年7月22日 14時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
豆 - 北さん含め稲荷崎大好きなのでめっちゃ嬉しいです。原作だと春高までしか出てこんのでまた侑の見に来たみたいな感じでも構いませんので出してください。 (2021年7月22日 8時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - おにぎりさん» コメントありがとうございます!オリキャラ褒められたの初めてだから嬉しいです!(泣) (2021年6月8日 19時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
ちらちゃん(プロフ) - ゆり。さん» コメントありがとうございます!絡ませますねー!!笑笑 (2021年6月8日 19時) (レス) id: 843b1d66ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちらちゃん | 作成日時:2020年5月4日 19時