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貴方side
『────やっぱり危険だよね、安室さんの家は』
コナン「うん。すごく危険な気がする」
全く親身になってくれない橋屋の家を出た後、
私はコナンくんに呼び出され、公園へやって来た。
少年探偵団達と一緒にサッカーをした公園だ。
コナン「A先生、さすがに断るよね……?」
『もちろん。単純に怖いしね』
コナン「先生のこと好きなんだよ」
『やめてよ鳥肌立ってきたじゃん』
コナン「あと、多分だけど沖矢さんも」
『あの人も怖いよねぇ……』
いくら変装だとはいえ、笑顔が胡散臭すぎる。
私は騙されない。優しいのは認める。
コナン「それで、どうやって断るの?」
『うーん……』
問題はそこだ。
安室さんの家はまず論外。
橋屋の家も考えたけど、
彼も男であることに変わりない。やめておこう。
残るはホテル生活か、もしくは……
考えに考えた結果、私はその“もしくは”を選んだ。
『…………コナンくん、
私のことは心配しなくて大丈夫』
コナン「え…?」
『私、自分の家にいるよ』
私の出した答えに対し、
コナンくんは如何にも納得がいかないようだった。
コナン「……何言ってるの、A先生。
今の家からは、絶対に出た方がいいよ!!」
そう声を荒らげて言うコナンくん。
だけど、私の意思は変わらなかった。
『それは私も思った。
でも、私は今まで通り家で仕事するよ』
コナン「なんで……!!」
『私の本は、あそこでしか書けないの』
私は、あの部屋でしか本を書くことができない。
それはもはや、一種の呪いのようなものだ。
『新作、完成するから……待っててよ』
あれだけは、死んでも書いてみせる。
そんな私の気持ちが伝わったのか、
コナンくんは渋々納得の声を上げてくれた。
コナン「……何かあったら、すぐに連絡してね」
『うん、わかった』
コナン「絶対だよ」
『わかったわかった』
.
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています。続き気になります🥰 (2023年4月28日 14時) (レス) @page45 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - いいところで更新が、、、、続きますか? (2022年5月6日 21時) (レス) @page45 id: 5b53c5bf5f (このIDを非表示/違反報告)
グエグエ(プロフ) - なんていい所で更新停止しているんだ!!続き楽しみにしてます!!! (2022年4月17日 22時) (レス) @page45 id: 403aa74004 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - えっジンさんだったりしない?だとしたら惚れるんだけど…? (2022年3月23日 18時) (レス) @page45 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
蓮城(プロフ) - ぱぱん?赤井さん??続きが楽しみすぎます!!待ってます (2022年1月21日 14時) (レス) id: b9a8db3308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちらちゃん | 作成日時:2021年6月8日 0時