美しき天才小説家【名探偵コナン】

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貴方side






それから5時間くらい経ち、早朝。








ようやく原稿を終わらせることができた。















大きな伸びを一つして、盛大に息を零す。












とりあえず指定された分の原稿は済んだし、
この調子だと、完成は大体3ヶ月後くらいかな……


















『あ゛ーーーっ…………ねむ』











毎日こんな廃人のような生活をしていると考えると、
どうも自分が腐って見えて仕方ない。








仕事という概念を知らなかった、
純粋無垢なあの頃に戻りたいと何度思っただろうか。























スズメ達の元気な声が聞こえてくる。
















……………どこか散歩にでも行こうかな。
このまま家にいたら、寝落ちするかもしれない。







私、一回寝たら起きないからね。
特にオールした日は。


















……よし。
そうと決まれば、早速準備をしよう。













この世の終わりレベルでダサかった部屋着姿から、
青色のスウェットと白のジーンズに着替えた。










申し訳程度にコンシーラーで隈を隠して、
小さめのショルダーバッグにスマホと財布を入れる。


















『いってきまーす、』









お気に入りの白のスニーカーを履いて、
朝日が昇ったばかりの外へ一歩踏み出した。

















ひゅうう、と風が吹く。







早朝だからか、やはり少し肌寒い。
長袖にして正解だった。

















……そういえば、まだ朝ご飯も食べていなかった。









またあそこのコンビニに寄るか。
あの、長身の銀髪ロングと会ったコンビニに。
















『………まじで何だったんだろ、あの人』










昨夜の出来事を思い出す。














たしか、外国人並みに背が高かった。
正直羨ましいくらい髪もサラサラだったし……





















……………………実は女、とか？？













……いや、ない。あの顔で？あの怖そうな顔で女？
ないな。ないない、絶対ない。

















でも、できればもう会いたくないな。
顔怖かったし。




















そう願ったのがいけなかったのかもしれない。






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