美しき天才小説家【名探偵コナン】

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貴方side






沖矢「ここで出てはどうですか？」


『え』


コナン「え」








沖矢さんからの突然の提案に、
コナンくんと声が被る。












『こ、ここで…？』


沖矢「はい。何かあったら、僕にお任せを」






お任せだって？
めちゃくちゃ信用できない。

















未だに震えているスマホを見る。

















………………しかたない、出るか。












私は意を決して、応答ボタンに指を当てた。



















『………………もしもし、』


安室「……もしもし、Aさんですか？」








私しかいないでしょ。
君は一体誰にかけてるつもりだったんだ？











『はい。………あの、何か用ですか？』


安室「特に大した用はないんですが……
今から会えますか？」


『え、今からですか？』











そっとコナンくんに目をやる。







きっと、勘がいいコナンくんなら察してくれるはず。
何かいい返しを考えてくれ…！

















安室「……Aさん、今どちらですか？」


『え？えっと、、』










コナンくんと沖矢さんが話し合ってる間、
どうにかして時間を稼がないと……









何て答えよう、頭の中で必死に考える。













その時、突然横からスマホを奪われた。
























沖矢「私の家です」














ちょっと待たんかい。



















沖矢「今、3人で夕飯を頂いているんです」


コナン「3人？…………え、もしかして」


『コナンくんもだね』


コナン「だよね〜……」







2人でわざとらしく口角を上げて笑う。
















沖矢「…………え、何ですって？彼女と会う約束を？
またまた、そんなわけないでしょう」


『そんなわけないない』


コナン「ないない」


『「ね〜〜」』











沖矢さんに任せれば、
安室さんの対処も全然大丈夫そうだな。









………………対処って言い方はあれか。だめか。






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