美しき天才小説家【名探偵コナン】

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貴方side






ピーンポーン











ご飯のお礼としてみんなの食器を洗っていた時、
大きめのインターホンが部屋に響いた。









『博士、私出てきますね』


阿笠「おぉ、頼んだぞ」












タオルで手を拭いて、急ぎ足で玄関へ向かう。















『はーい』









ガチャ、と扉を開けると、
そこには明るいベージュ色の髪の男性がいた。
























……………………ちょっと待てい。















この人、どう見たって沖矢昴じゃないか……






















沖矢「あの、どちら様ですか…？」


『あ、えっ、と……』
















やべえ。真剣にやべえ。














この場合、何て答えればいいんだ…？？










元気よく「白樺精寿です！」なんて答えても
気持ち悪がられるのがオチ。






かと言って誤魔化すのも、
多分この人にはきかないだろうし……















どうするのが正解なんだ…………
















明らかに挙動不審な様子の私に、
沖矢さんの目が光る。









おいやめんか。よせ。その目よせ。






別に怪しい者じゃないんだよ！！
ただのしがない小説家なんだよ！！
























コナン「A先生、お客さんー？」









コナンくん……！！！





この展開を分かってたと思うくらい
ナイスタイミングだね……！！！













コナンくんの声が聞こえてきたことによって、
沖矢さんの目が少し和らぐ。っしゃあナイスゥ！！











コナン「あれ？昴さん、どうかしたの？」


沖矢「おや、坊やもいたんですね。
食後のデザートを作りすぎてしまって、お裾分けに」


元太「お裾分け〜？！」


歩美「やったー！！」








後ろから押し寄せてきた子供達に圧倒されて、
自然と足が下がっていく。













よかった、何とか助かった……








ほっとして、高鳴っていた胸を抑える。

















……とりあえず、博士のところに逃げよう。











急いでリビングに向かおうとした時、

















元太「じゃあ、昴の兄ちゃんも上がってけよ！」













おうまいがぁ！！！！！






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