美しき天才小説家【名探偵コナン】

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貴方side






安室「───── 先生、これどうぞ」


『え、あぁ……どうも』









差し出された缶コーヒーを受け取り、
いただきますと一言かけて開け口を開けた。



















………………今から何するんだ、私達……














『…………安室さん、でしたっけ』


安室「はい、安室です」


『あの、何か大事なお話でもあるんですか…？』








なけなしの勇気を振り絞って聞いてみた。
















安室「大事な話ですか………いえ、特にはありません」








真剣にぶっ飛ばそうかと思った。










じゃあなんでわざわざ呼び止めたんだよ！！！
帰らせてくれよ！！！





こっちには原稿があるんだよ！！！！

















『あの、じゃあなんでわざわざ……』


安室「…………さぁ、何故でしょう」







何故だよ。





言えよそこは。気になるだろ普通に。
言えって。言えよおい。














『………安室さんって、ちょっと変わってますね』


安室「そうだ、僕だけ苗字で呼ばれるのもなんですから、
そうですね……Aさんと呼んでもいいですか？」






何でそうなるんだよ！！！
どういう流れでそうなった！！？







だけど、これに関しては断る理由がない。
理屈はおかしいけど。













安室「白樺Aさん…………
素敵なお名前ですね。まさに名が体を表しています」


『そうですかね、、』


安室「はい」






と、安室さんは爽やかな笑顔で返してきた。
シンプルに眩しい。



















安室「そういえば、先日事件に巻き込まれたとか」







缶コーヒーを口に含むと、
安室さんは再び話題を振ってきた。










『あぁ、銀行の……不運ですよね』


安室「まぁ、ここら辺では少なくありませんよ」








なにそれ……おかしいよこの町………






普通に犯罪都市じゃん……
住宅地とか全部事故物件っぽいな……









思わず顔が歪む。
怖すぎて住めたもんじゃねえ。














安室「今度危険な事件に巻き込まれたら、
すぐに連絡してくださいね」


『え、』


安室「これ、僕の携帯番号です」








突然、電話番号らしきものが書かれた
紙切れを差し出される。











えぇ……どうしろと…………？？






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