episode69↓［end］ ページ23
マサイside
全てを理解した。
つまり俺の予想は全て外れていた、そういう事だ。
A「本当は言いたくなかったんだけどさ、勘違いしたままじゃ辛そうだったから！
あ、あとさ…返事、は？」
マ「ッ、俺は…」
胸に手を当てて喉を開く。
真っ直ぐAを見た。
マ「俺も… Aの事が好き、だ。」
A「ほ、本当…？」
マ「本当だって。前からずっと、好きだった。…けどなかなか素直になれなくて、結局伝えるのが遅れた。」
A「そんな悲しい顔しないでよ… 両思いなんだから！」
マ「両思い、ならさ… 」
A「ん？」
座っていた椅子から立ち上がる。
そして、手を差し出した。
マ「俺と… 付き合って、下さい」
トクン、と胸が高鳴るのが分かる。
お願いだ、お願い…
刹那、少し冷たい手が俺の右手を包んだ。
A「私なんかで良ければ、よろしくね。…うぅッ…」
マ「ッ！？ちょ、泣くなって…」
よろしく。と言った瞬間に、Aの大きな瞳から溢れんばかりの涙が零れ落ちた。
A「ごめん、嬉しくてつい、さ。」
マ「謝るなって…」
A「うん… 私さ、一生彼氏なんて出来るはずないって思ってたから、さ。
…本当にありがとう、マサイ…」
その日から俺たちは、付き合う事となった。
メンバーにも報告をした。
みんな、最初は驚いたり疑ったりで半信半疑だったけど最終的には受け入れてくれた。
それからはさ、幸せだった。
.
時は流れ、お互い25歳の秋。
マ「おいA、撮影。」
A「っ、もう〜今良いとこだったじゃん！急に消さないでよ！」
マ「…相変わらず力は強いんだな」
A「まーね。何たって、伊達に不良やってなかったから。…そんな事はどうでも良いって！もう撮影時間か〜…」
マ「仕方ないだろ。Aが居ない フィッシャーズ なんて成立たないし！」
A「し、仕方ないなぁ…！」
こうして今もAを含む8人、You Tubeで動画投稿をしている。最近は登録者が増えてYouTube的にも大規模なグループへとなっている。
…動画でAは色んな人へ笑顔を見せているけど、俺だけしか知らない顔だってある。
A「…ん？どうし…」
…安心しきっている彼女に、キスをした。
マ「これで機嫌直せよ。」
A「っ… う、うん…」
＊
モノクローム【Fischer’s】
［マサイルート］完
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こた - 全員分のルートがあるのでしょうか？更新頑張ってください！ (2019年9月18日 0時) (
レス) id: 6209d012cf (このIDを非表示/違反報告)
せいら/うおたみん(プロフ) - 〈シルクルート〉ってことは…？！まさか？！最後にちょっと不機嫌だったあの方ルートも？！…勝手に想像すみません笑 (2019年9月5日 22時) (レス) id: 2c14e8117c (このIDを非表示/違反報告)
www - 更新待ってマース。 (2019年8月26日 8時) (レス) id: bb2f701b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小鳥遊未來 | 作成日時：2019年6月24日 10時
