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Aside
数週間後。
思ったより時間はかかったものの、私が書いた文書は無事お館様へと受理され本格的に上弦の弐討伐へと計画は傾き始めていた。
童磨がいつ襲って来るか分からないので護身用に刀だけ隠し持っているのだが、正直心許ない。
最近この施設から外出をする際に他の信者や童磨本人からどこで何をしてくるのかと尋ねられる事が多々あった。
私は他の信者と比べて童磨に素っ気ない態度を取っている事について誤魔化せていたつもりだったのだが気付かれているのかもしれない。
あの屈託のない笑顔の裏には何か底知れぬ悪意があるに違いない。
A「……よし、誰も居ない…な…」
周囲に人が居ない事を確認して、鎹烏から受け取ったお館様からの文書をそっと開封した。
……第一に、鬼以外…
つまり信者たちは絶対に巻き込まない事。
まだどのような血鬼術を使う鬼なのか分からない為、がむしゃらに立ち向かっても返り討ちに遭う可能性が高いので常に距離を取り最小人数で討伐に臨む事。
文書の内容を読み終えた私は再び誰も居ない事を確認し、鎹烏へその文書を渡した。
……予定は10日後の夜だ。
信者たちを非難させる、もしくは童磨本人を誰も居ない場所へ誘導する……
その大役を私は任されたのだ。
……落ち着け、私…
こんな事、何回も何回も乗り越えて来たじゃないか。…血飛沫だって脳裏に焼き付く程見ているし、鬼に攻撃されて出来た傷だって幾つもある…
相手は、上弦の鬼だ。
つい最近柱の一人、煉獄杏寿朗が上弦の参と格闘した末に死亡したという通達が烏から伝えられた。
あの煉獄でさえ敵わなかった、上弦…
A「……っ、うッ…」
そう思うと体が震えてきた。
…これくらいで怯んでいては柱など務まらない。
深呼吸をして乱れていた呼吸を落ち着かせた。
施設へ戻るといつもと変わらない異質な空気感が私を迎えた。
*
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雰囲気ピーマン!(プロフ) - 続きすんごい気になります…更新頑張ってください! (2020年3月12日 6時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2020年3月11日 23時