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Aside




夕日が沈む頃。山へ到着した。
あと少しばかり歩けば目的地の宗教施設がある。

幸い道らしい道があったので、道なりに登って行くと大きな建物が私の視界を占領した。


A「…万世極楽教……」


建物の窓からは灯りが見える。
良かった、人は居るみたいだ。

玄関らしき戸を右手で数回叩く。


A「……誰か居ませんか〜…」


大きめの声で人を呼び、戸が開くのを待つ。
すると中からバタバタと忙しい音がして、白い着物を着た女性が私を出迎えてくれた。


信者「こんばんは、あなたは?」

A「宗教に興味が御座いまして、こちらに伺った次第です。…ええっと、宗教に入るにはどうしたらよろしいでしょうか…」

信者「そうなんですね、そういう事でしたら…

『教祖様』にご紹介致しますね!
さぁ、中へお入り下さいませ!」

A「あ、ありがとうございます…
失礼、します…」


玄関へ上がり靴を脱ぐと、女性信者に「教祖」なる人が待っているという部屋へ案内された。

無数の部屋に長い廊下。

一見綺麗そうに見えるこの建物は何処か不気味な雰囲気を醸し出している。


奥の部屋へ通された。


ガラッ

信者「教祖様、こちら入信希望者です」


A「は、初め…まして……」



?「そんなに怯えないで
こっちへ来てごらん、さぁ お入り!

やぁ 初めまして!俺の名前は童磨…
君の名前は?」

A「A……です」


驚いた。

その男…「教祖(童磨)」は金色に近い頭髪に、極彩色の虹彩を持っていた。人間離れしたような、まるで違う生き物のような…そんな印象だ。

私が名前を告げると教祖は屈託なく微笑み、手に持っていた扇を開き、そして口を開く。


童「君は何故此処へ来たんだい?」


A「え?何故か、って…」

童「あぁ!話したくないならまだ話さなくても良いんだ。何が辛い事があったんだろう?
此処に集まる人間は皆、何かに怯えているからね」

A「は、はい……」


童「今日から君も万世極楽教の一員だ!」

A「よろしくお願いします…」



深々と頭を下げ、その部屋を出た。

その瞬間だ。
背中がゾッとした。

きっとその視線の主は…間違い無く、教祖だ。


冷や汗が出そうになりながらも私は信者が集まる違う部屋へ案内された。

その日から潜入捜査が始まった。



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雰囲気ピーマン!(プロフ) - 続きすんごい気になります…更新頑張ってください! (2020年3月12日 6時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2020年3月11日 23時

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