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Aside




A「……はぁ、はぁッ…

ったく情けないわね。」


森を駆け抜け、街へと向かう。

どうやら隣町で鬼が出たらしく、一般隊士が戦っていたらしいがその場に居た隊士全員がとても動ける状態ではないとの事。

偶然任務を終え、隣町で休息を取っていた最中に鎹鴉からの通達が届いたのだ。




街へ近付くにつれ、人々が逃げ惑う声や悲鳴が大きくなってくる。

走って駆けつけるとそこには隊士が数名倒れていた。



隊「……か、影柱だ!
すみません、俺たち動ける状態じゃなくて…お願いします…!」


A「………」

隊「えっ…」


鬼は何処だ。
誰かに話し掛けられたような気がしたのだが、生憎構っている暇は無い。

神経を研ぎ澄ませ辺りを見渡す。

しばらくすると近くにある家屋から、女性の悲鳴が聞こえてきた。


女「キャアアアッ!!や、やめて!!
お願いします、命だけはッ…!!」

鬼「ごちゃごちゃうるさいんだよ…
テメェが黙って喰われりゃあすぐに終わる話だろ」


A「(あれは……)」

そこに居たのは、特殊な血鬼術を使う鬼だった。
どうやら女性には目の前の鬼が実際よりかなり大きく見えているらしい。

鬼は今、女性に気を取られている。

人の命が掛かっているんだ。



刀を腰から抜き、構える。







ザシュッ







A「………遅れてごめんなさいね
貴方の頸を着るのが遅れちゃって」


鬼「……はぁ?

何なんだお前は……
…ッ!!?ガ、ガァッ、クソッ…!」


A「最後の言葉がそれで良くて?」

鬼「うるさいッ、、ガ、ァアアアッ…」


A「(……成功)」

鬼の身体が消えていく。
血飛沫を撒き散らしながら鬼は消滅してゆく。


女「た、助かった……
ありがとう………あ、あなたは…」

A「…私?」


A「鬼殺隊影柱、晦冥 A。

…言っておきますがあなたを助けた訳では無いので。感謝など結構です」

女「あ、いや……その」

A「さようなら。」


家屋から出る。

周りには傷付いている隊士を隠が治療したり、鬼により汚された建物の外壁を掃除したりしていた。



隊1「影柱…様…」

隊2「…鬼は倒せたのですか?」


A「当たり前じゃない。
つまらないこと聞かないでくれる?…私、急いでるから。」

隊2「な、なんだよ…冷た過ぎるだろ…」

A「聞こえてるから。
誰に向かって口聞いてると思ってるの?」


隊2「な、何でもないです…」

A「………」





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雰囲気ピーマン!(プロフ) - 続きすんごい気になります…更新頑張ってください! (2020年3月12日 6時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2020年3月11日 23時

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