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Aside
A「(…もう夜遅いし寝ようかな…)」
ふと時刻を確認すると、丑三つ時。
他の信者たちは殆どが寝静まっている時刻だ。
自室で準備をして布団に入ろうとした最中、数時間前のことが脳内に過ぎった。
A「……!髪飾りを倉庫に忘れてしまった…」
急いで立ち上がると、奥にある倉庫へ足を運んだ。
…?
襖から僅かな光が見えた。
室内からは誰かが何かを言っている声が聞こえる。
私は音を立てないように襖へひっそりと耳を近づけた。
?「……可哀想な娘…
家族から邪魔物扱いされて、逃げ込んだ先が鬼の住処だったなんて。
……あぁ!でもこれからは俺の一部として生き続けるんだ。
…また一人救ってあげられたなぁ」
A「……!!!」
微かな声だった。けど……襖越しに聞こえた低音は、童磨で違いないだろう。
血の匂いがする。
鼻先を刺激するような、不快な感覚
童磨が気付かないうちに私はその場を去った。
喰われていた女性がどうなったのかは知らない。
ただならぬ恐怖感が脳内を支配した夜だった。
*
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雰囲気ピーマン!(プロフ) - 続きすんごい気になります…更新頑張ってください! (2020年3月12日 6時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2020年3月11日 23時