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Aside
A「…ぁ… 痛っ、何でこんなに調子が悪いの…」
基礎訓練。
最終選別の前に出来ていた事が、出来なくなっていた。
視界が狭く感じ、体は重い。今は日輪刀を握る事で手一杯だった。
全集中 常中は覚えた筈なのに。
そんな中、私の鎹鴉から次の指令が言い渡された。
任務の内容はそれ程難易度は高くない。
…が、今回は
竈門 炭治郎
我妻 善逸
嘴平 伊之助
の三名との合同任務だと言う。
私は人と話す事が苦手だし、嫌いだ。…特にあの三人は騒がしいので度々任務が重なった時も冷たくあしらっていた。
一番厄介なのは、我妻善逸だ。
育手(先生の桑島 慈悟郎)が一緒で、私より後に来た癖にどんどん上達していった。壱の型しか使えないけれど。同期では一番一緒に居た時間が長いので、馴れ馴れしい。
憂鬱な気分で明日の任務の支度を開始した。
羽織を布団の横に置いた。
…刹那、
ガシャン!
A「!?…って何だ、落ちただけか」
机の上の写真立てが落ちた。
落ちた衝撃で、ガラスの部分がひび割れて破片が床に飛び散っていた。
A「…お母さん、お父さん…」
ひび割れた写真立ての中には、まだ幼い私と両親。幸せそうな笑顔だ。
…それが私の家庭の最後の家族写真だった。
そう、私が街に出掛けている隙に両親は鬼に喰われて亡くなってしまったのだ。
*
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もん - とても面白いですっ!!魘夢君好きにはたまらないですね!? (2020年10月22日 17時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年11月25日 21時