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魘夢side




車掌「言われた通り切符を切って眠らせました
どうか私も眠らせてください…
死んだ妻と娘に会わせてください

お願いします お願いします……」

魘『いいとも よくやってくれたね

お眠り…家族に会える良い夢を』

車掌「…ッ!!」


ドッ

女の子「あの…私たちは……」

魘『もう少ししたら眠りが深くなる
それまでここで待ってて

勘のいい鬼狩りは殺気や鬼の気配で目を覚ます時がある…近付いて縄を繋ぐ時も(・・・・・)体に触らないよう気をつけること』

魘『俺は暫く先頭車両から動けない(・・・・・・・・・・・・)

準備が整うまで頑張ってね
幸せな夢を見るために』

「「はい…」」









魘「どんなに強い鬼狩りだって関係ない
人間の原動力は未だ精神だ…

’’精神の核,,を破壊すればいいんだよ
そうすれば生きる屍だ 殺すのも簡単

人間の心なんて硝子細工みたいに脆くて弱いんだから…」

魘「それに… あの計画の邪魔をさせる訳にはいかないから、ねぇ…」



ガタン…ゴトン…









A(?)side




…A……き…て!

…A…お……て…!


母『A起きて…!』

A『ッはぁ、はぁッ………っ!?
母さん…?母さん、だよねッ…!!?』

母『そうよ、あなたの母さんよッ…
様子を見に行ったら魘されていたから、母さん心配で… 意識が戻ったようね、よかった!』

A『そうだったん、だ…
あはは、私どうかしちゃってたみたい…』


ガラッ

父『……!A!目が覚めたのか!』

A『…父さん…!』


わたしの、おうち…
目の前には…父さんと、母さん…?

最初はおかしいと思った。だって、死んだ筈の両親が目の前に居るんだもの…
居間は綺麗なまま。返り血も、血溜まりもない。

何度も目を擦り、自分のほっぺをつねってみたけれど痛覚があり、これは嘘偽りなく現実味を帯びていた。

私の姿は十歳の時…当時に戻っていた。


あれ?

じゃあ、両親が殺害され、私が鬼狩りになったのも……全て全て… 長い夢、だったのかなぁ…?


A『父さん、父さんッ…』

父『どうしたんだ?そんなに顔を顰めて…
悪い夢でも見ていたのか?』

A『…うん、きっと。でもね、今は…
父さんと母さんが居るから私、怖くないよ!』

父『そうかそうか!』

母『うふふ、Aは強い子ね!』

A『うん!』










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もん - とても面白いですっ!!魘夢君好きにはたまらないですね!? (2020年10月22日 17時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年11月25日 21時

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