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Aside




お「鬼殺隊の剣士の中でも、特に君たちは飛躍的に成長しているように感じる。
Aや炭治郎や善逸、伊之助はもちろんの事カナヲや玄弥も……

それに同期の隊員の方が協力しやすいだろう。Aは善逸と同じ呼吸法で育手だ。共に過ごしていた時間も長ければお互いがお互いを理解しているから、行動しやすいと思うんだ。」

A「確かに、自分では分からないですけど…
炭治郎たちが活躍しているのはよく聞きます。仲間が成長していて…私も、同期として嬉しい限りです。」

お「そうだね。…A、君はもっともっと強い剣士になっていくだろう。でも、」

A「は、い…」

お「君は今、身体に異常が起きているだろう?」

A「は……… え、えっと…
任務に差し支えは…特にありませんのでお気になさらないで下さッ…」

お「辛いよね、苦しいよね。…早く逃げ出してしまいたい。鬱陶しい。…そんなところだろうか?」

A「…うッ…… わ、私はッ…」


お「A、溜め込むのは辞めなさい。

溜め込みすぎると身体だけでなく心まで痛んでしまうよ。…それに今は、私と話をする時間だ。Aは遠慮しなくても良いんだ…」

A「は、い…
誤魔化そうとしてしまい、申し訳ありません。
正直にお話しますと…」


私は覚えている全てを、

あの身の毛のよだつ様な恐怖を、
神経が逆立つ様な不快感を、

何一つ抵抗出来なかった悔しさを…

あいつによって与えられた
酷い悪夢を、悪夢を、悪夢悪夢悪夢…を。


事細かに説明した。
私が説明を終える頃には、お館様は優しい笑顔で私の手を包み込んで下さっていた。
私より一回り大きなその手は、父を連想してしまう。

最後の台詞を吐き出す頃には涙がうっすらと眼に滲んでいた。


お「…そうか。
Aは… その凶悪な鬼に、一人で立ち向かったのだろう?…そして、耐えた。
とても…とても…… 凄い子だよ。」

A「ッ、お館様…」


お「…おいで。」

A「は、い…」

お「…大きくなったね、A…」

お館様が私を優しく包み込む。
まるで初めて会ったあの日のようで、涙腺は更に緩んでいく。


A「わ、私ッ……
もう誰も殺させない、って… 誰も理不尽な思いをさせないって…お館様と出会ったあの日に約束をしたのに、自分がこんな風になってしまうなんて…
どうしたら良いか、分かりませんでしたッ…」

お「Aに落ち度はない。…滅すべきは、憎き鬼さ…」




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もん - とても面白いですっ!!魘夢君好きにはたまらないですね!? (2020年10月22日 17時) (レス) id: d3b3bddaab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊未來 | 作成日時:2019年11月25日 21時

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